読後の感想は、大人だな~~ってこと。メインの登場人物がそれぞれ、今の問題や、不満の原因を自分でそれぞれ抱えて、それなりに消化しようとしてる。
だから、三角関係なのに、修羅場なんてない。で、ふと思ったのですが、こういう関係で修羅場になるのは、女が男を愛してるか・してないか、じゃなくて、その当事者がどれだけ、自分の今の立場や状態を、自分でちゃんと抱えられないからじゃないかなって思った。そういう「悟り」とまではいかないけど、そういうことわからせてもらった。愛情の高低浅深じゃなく、自分で問題を抱えられない人が、わめいて、自分以外の色々なもの:世の中のルールや、男の良心や、周囲の同情、などに訴えたり責めたりして、味方を作ろうと思うから修羅場になるんじゃない?なんてね。
私はどちらかというと、どうだ!って落ちがある作品が好きなんですが、なんだか読めました。