それぞれ色彩の違う幻想の世界が
小粒に凝縮されて詰め込まれた、ガラス玉の箱のようなアルバムです。

1.もやがかった群青の影絵の森の泉を渡るボートのように
優しく、奥深く沈み込んでいける「ボクにうつして」。
2.サイケデリックな色彩で草原の少女を描いたかのような
きらきらした酩酊感のある「スカート」。
3.夕暮れ時の鳥たちを見つめているような、センチメンタルな「悲しみと美」
4.神戸や横浜のような都会的なファンタジーの「キャラメルミルク」
5.童話のような世界観なのにセクシーな「ため息の実」
6.子供の夢がつまったような「レモンキャンディ」
7.一人ぼっちの「この遊びを恋とわらって」
8.自分の中に入りこんだような「心の木」
9.一気にスパークする「TADD」
10.アンニュイな「ミシン」
11.絵本みたいな「イエローバルーン」
12.歌詞とメロディが妙に心に迫る「あたしのかわいい手」

実は、最近改めて　聞いた。
「あたしのかわいい手」を。

悔しいことが、あったから。。

失恋しました。

恋って、愛って、なんだかもう

わからない。


そんなときに、ずーっと聞いている作品。
失恋ナンバーなんて１曲も入ってないし、
どんよりしてるわけじゃないけど、
こんなとき求めるのって、そういうものでしょ。

失いたくない恋と、手にしたかった愛がいっぱい。

ちょっとおとなしくなりましたね。しあわせなのかなあー。
やっぱチャラは一人の人にプロデュースしてもらうほうがいいかもしんない。曲的にはクオリティは高いです。でもチャラのいいとこが出せてないような・・・

出産後はご存知の通り優しい曲を主に歌い続けているCHARA。
今回もそんなCHARAではあるのだが、ちょっと感じが違う。プロデューサーにジェイムス・イハ（顔はアジア系)を迎え、更には彼と一部デュエットも。とても外人とは思えません。
「ミシン」では、MEAN MACHINEでも披露している自身のドラムで歌い、独特の雰囲気をかもしだしてるし、「TADD」においては、(名前の由来は旦那さんらしい）チアリーダーの声や手拍子などを使って、明るく楽しいイメージ。前作strange fruitsを超えたかな？という作品になっています。