お金とのつきあい方が分かる傑作!
★★★★★
山崎元さんのお金に対する考え方とノウハウが惜しみなく詰め込まれていて傑作です。金融業界に対する厳しいご意見も強者だからこそ書けるところであり、読んでいて気持ちがよかったです。国家や業者ではなく個人の幸福と経済的自由を主語にした本ですから貴重です。日本経済の希望についても書かれていて勇気がわく内容です。
お金よりも人生の時間のほうが大切と冒頭で述べられているように、読者の時間を大切にするために「はじめに」に書籍の要約が書かれており、書籍のタイトルも書籍全体の要約になっており極めてロジカルに書かれています。
金融投資に関しては誰にでもできるシンプルな投資方法と経済環境に合わせた売買の仕方が分り易く書かれています。
不動産に対しては、「○○派」というよりも合理的な意見を述べられており、その上で賃貸の自由度の高さを強調されています。
お金を増やす以外にも稼ぎ方・使い方、守り方などシンプルで合理的な解が本書にあり初心者からプロまで幅広く読める良書です。
お金とさわやかにつきあうには
★★★★★
資産運用を特に専門とする経済評論家、山崎元の本である。
今回の本は彼の今までの著書の大部分と異なり、「フツーの」
人々にターゲットを絞って書かれているのが大きな特徴だ。
ここで評者が言う「フツー」とは、金融機関に勤めていない、
株を売買することを趣味としていない、日経新聞を毎日隅から
隅まで読むほどの暇人ではない、といったほどの意味である。
フツー、お金のことなんて普段からそんなにこだわったり考え
抜いたりしないものでしょう。しかし誰にでも、長い一生の
うちに、お金のトラブルで困ったり悩んだりすることが一回や
二回はあるかもしれない。ごたつくと、お金とは突然に便利な
決済手段から面倒なシロモノに変わってしまうコワイ道具だ。
それではお金に振り回されず、かつ妙な思い入れを持たずに
生活の道具の一つとして使いこなすにはどうすればよいのか。
敵を知り己を知らば百戦危うからず。本書で山崎は、お金と
それを扱う我々自身、そして隙あらば我々からお金を稼ぎたい
人々(金融機関やその他の業者)の特徴を様々に教えてくれる。
語り口は辛口だが、お金のこと如きで困らない人生を過ごし
たければ、フツーの人々が本書を一読しておく価値はある筈だ。
ついでに、本書を読んでお金の価値を守り増やす方法(資産運用)に
ついて読者がさらなる興味を持てば、同じ著者の他の本がいろいろ
参考になるであろうことを、山崎の一ファンとして付記しておく。
例えばこの本など。超簡単 お金の運用術(朝日新書)
破綻しないでなんとか生きて大事なお金とつきあう7つの原則
★★★☆☆
大絶賛の本とまでは行かないがまあまあかな。
金融商品は証券銀行生保等業者の為の商品でありカモられないように注意したい。
資産を預かり運用するほとんどの商品はインチキと言う
彼の厳しい意見は拝聴に値する。
買って良いのは株を少々とインデックスとMMF。
あとは業者へのお布施と考えよう。
ありがたいありがたい
銀行様か証券様か保険様へのお布施と言った方が正解だ。
ただ御利益は投資家の健康だけ。
子供に少し残し後は綺麗さっぱり使ってこの世を去るのがさわやかな生き方の人にはお勧め。
母親の生き方が息子に影響するのだとも思ったがきっと陰でしっかりとやりくりする奥さんが
いなければ普通の家庭は崩壊する。
大体夫婦二人が同じ金銭感覚であるわけがないのだが破綻しないように生きるには家族の暗黙のルールがきっちりと守られていないと難しい。
本では母親へのコメントはあるが
奥さんへのよいしょがないのが微笑ましいが本当はここの奥さんの方が彼より有段者だろう
と想像するがどうだろうか?