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月と菓子パン (新潮文庫)

価格: ¥460
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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緩やかな、穏やかな匂い ★★★★☆
 夕暮れ時の路地から漂う煮物やらカレーやら夕げの匂い・・・。
ちょっと騒がしいけど、懐かしい・ほのぼのとする匂い・・・。全編に渡って暖かな、穏やかな空気が流れている作品。 
 作者の人間観察眼と自由に鋭く動く視点が絶妙。風景や風の匂いなど切り取りにくい場面でもこの人の手にかかると、穏やかにほのぼのとゆったりとした気持ちで読めるので不思議。

 とっても温かい眼差しなんだけど、凛としていて・・・。
   小津安二郎の映画を観たような・・。とっても素敵な本です。
背伸びしない日常を描いた随筆集 ★★★★☆
表紙が気に入り、予備知識なく購入。
さりげない日常が描かれたエッセイ集だ。
最初の「月と菓子パン」「やもめ酒場」を読んだあたりから、
ささっと読み進むのがもったいなくなって、
ゆっくりゆっくり、もひとつゆっくり読み続けた。

一編読んでは、一休み。
気に入ったフレーズを声に出して読み、
続きを読んでは、最初の話を再読し…、
まぁ、こんなペースなので進まないことこのうえない。

自然で媚のない普通の生活が、普通に書かれている。
都会の中の小さな自然があって、
人の生活の中の交流があって、
ささやかだけどおいしい食べ物とお酒があって…。

平成なのに、昭和の香りがする。
のんびりとつきあいたい一冊だ。
心と身体のためのご飯 ★★★★★
タイトルから推測できるように、食生活に根ざしたエッセイが多い。僕は一人で食堂に入ることも、お酒を飲むこともできないが、石田さんの「食」は欲もおなかもあたたまる。散歩にもよく出かけられるのだろう、猫道なるものを知っている。猫にも情をよせる。
粋な言葉がつらなっていて、読んでいて心地よい。
『ともだちごはんに呼んでもらって、からだのために食べるごほんとこころのために食べるごはんがあると知り』この一行が全体を象徴しているんではないだろうか。
この世界観は好きだ。でも・・・ ★★★☆☆
ほんわかとした下町の風景をつらつらと書き連ねている。
食べ物に関する記述は魅力的だし、
この雰囲気・世界観はとても好きなのだが、
如何せん文章が読みづらくてたまらない。
おそらく私と感覚が合わなかったのだろう。
不必要なところにひらがなを多用し、
ほんの短い一話の中でも、
話の連続性がぶつぶつと断ち切られている。
何を言っているのかを理解するのに、
同じ文章を3回くらい読み直さねばならない。

残念だが、著者と文章のセンスが合わなかったのだろう。
非常に残念だ。
懐かしい香り ★★★★☆
「女ひとりも、結構、楽しい。」
という帯に惹かれて手に取ったエッセイです。

何気ないゆっくりとした日常が描かれていてほっとすることができる反面、うらやましいなあ、とも感じました。
銭湯、飲み屋、路地の猫……などが飾らずに描かれているのですが、文章がきれいなせいか場面場面がとても絵になります。
派手ではないしお金もかからないけれど、流れているゆったりとした時間はなかなか得られない贅沢なように感じました。
あと、所々に出てくる簡単な料理がとてもおいしそう。
少し昔の、近所の家の前を歩いたときにふわっと香る夕飯の匂いのような気分になりました。