一人一人は全てつながっており、それら全てが宇宙であること。一人の思いは宇宙に影響し、宇宙の意識は一人一人に影響していること(自他一体の悟り)…。これを体感すると、そこから、他人への思いやりにつながっていく(利他、愛他の思想へ)…。
これら、著者が悟った叡智の基本が解りやすく書いてあります。私の場合は、これらの悟りを体感できるまでには至ってませんが、しかし、これらのことを知っただけでも、これからの人生に非常にプラスになると感じます。
善悪の問題と学力の高さとは、必ずしも一致しない。(p.42)
敵は自分の心のなか、失敗の原因は自分の心のなかにある。(p.49)
日本では、自殺の問題に対する取り組みがまだまだ甘い。(p.77)
この世で生き抜くのがあまりにも下手な人が多すぎる。(p.82)
八十パーセント主義でよいから、とにかく生き抜くことです。(p.87)
自分を許すにも勇気が要りますし、他人を許すにも勇気が要ります。(p130)
いま自殺者が連続五年で三万人を越えているが、どん底にあるとき、優れた人の「智慧」を学ぶことで危機を乗り越えられると感じる。
言葉のひと言ひと言がやわらかく、あたたかく、それでいて知的で美しい。こういう文章を繰り返し繰り返し読むことで、私たちも心が洗われ、何事にも耐えて、再び挑戦していける勇気が湧いてくる。
自分次第で、変わるなら、やってみようか。お金が、なくて困っている人に貸すお金もないし、病気の人を治す力は、私には、ない。でも、私のおもいと言葉と行動で、悩みをその方とともに解いていく心の支えに自分が、なれるかもしれない。そんな勇気をあたえられました。