Mozart: Violin Sonatas K. 301, 334. 376 & 526
価格: ¥2,867
Hilary Hahn is a splendid violinist, with an easy, flawless technique and a tone of pristine purity. She has already gained a reputation as a singularly serious performer; even her photographs show her in strikingly thoughtful poses. Indeed, her approach to the four Mozart sonatas on this recording seems to be almost too thoughtful: everything is so carefully planned that there is no room for imagination or spontaneity. Her tone is invariably beautiful but never varies in color or intensity; shifts of mood and character are heralded with tempo changes, ritards, breaks, and long pauses, even when Mozart clearly indicates a connection, as in the Finale of the Sonata K. 526. The ensemble with her long-time friend and partner Natalie Zhu is excellent, but they seem to have agreed to disagree on certain points, such as the execution of trills and ornaments, and the articulation of short notes: Hahn's playing is rounder and more lyrical, Zhu's brisker and more pointed. Both follow the current trend of superimposing dynamics and contrasts on the written score, as if they did not trust the music to speak for itself, but this only results in fussiness and a loss of continuity and simplicity. However, the balance is so good that the interchange between more and less prominent voices comes out perfectly. --Edith Eisler
どこまで軽く弾けるか… ある意味モーツァルトの本質的美点に迫る挑戦的な作品とも言えます。
★★★★★
ジャズの世界では昔世話になった人、日頃バックをやってくれてて才能は有るが吹き込みに恵まれない地味な人に、名義は自分だが対等以上にフィーチャーした音源をセッティングして恩返しするって事がよく有るんです、クラシック界はエゴの固まりだと思ってたらヒラリーみたいな義理堅い人も居るんだね、このアルバムの隅々にそういうヒラリーの細かな気配りが感じられ彼女のファンなら誰しも一層好きになるはずだね。 バイオリンが伴奏楽器として書かれたモーツァルトのソナタを選んでる点でも彼女の意図は明白で、ピアノ主体に録音されているんだけど実はバイオリンがオンマイク気味に取られているんです。とてつもなく自制心の強い人なんだな。 ヒラリーさんの音源を初めて聴くのがこれなんですが天才的閃きとステディな部分を兼ね備えつつ慎ましやかな上品さ繊細さが魅力なんだな。彼女が凄いのはただ寄り添う様にプレイ訳じゃないところ、彼女は第一楽章の出だし少し強く弾くと、ゆっくりとしなやかに飛翔し始める、まるでピアノに止まってた美しい揚羽蝶が悠然と羽ばたく様に。これがヒラリーが考えるモーツァルトの意図でしょう、軽快さを極めた浮遊する心地好さ… 何と甘美なる境地か。ワタシは最近ピリスのデノン盤ピアノソナタを聴きますが彼女もモーツァルトの「軽み」を上手く弾き出してますが、この作品の春風に舞う蝶の様な軽さには遠く及びません。しかもヒラリーは軽く抑え気味に弾いてますがリラックスできているせいかタッチは紗絹の様に滑らかで音色は陰影に富みパステルカラーの様な趣味の良い彩りでモーツァルトの佳曲を描き出しています。 輸入盤ライナーの中央に照れながらも満足げに写るナタリー・シュウさんのポートレイトが素敵ですね。
平均点以上ではない
★★★★☆
Sonata in F major K. 376 (374d)
Sonata in G major K. 301 (293a)
Sonata in E minor K. 304 (300c)
Sonata in A major K. 526
HILARY HAHN, violin
NATALIE ZHU, piano
2004年録音
ハーンのモーツァルト:Vnソナタは、ムターの嫌らしさがない代わりに、清潔すぎて面白みがない。若さ故の傷があってもよいと思えるほど聴きやすく傷のない演奏だ。K. 304 がよく、K. 526で盛り上げているが、全体的には平均点以上ではないように思う。
聴きやすさでは、シェリング&ヘブラーを上回るほどだが、面白さでは Mark Steinberg & 内田の Mozart: Sonatas for Piano & Violin に遠く及ばない。
ナタリー・シュー Natalie Zhu はうまい。
笑顔がいいです
★★★★☆
来年が生誕250周年ということもあって、モーツァルト関連の企画が多い。
多分、その内のひとつだろうと思われるアルバムです。
ヒラリー・ハーンのヴァイオリンもいいけど、ナタリー・シュウのピアノもいいですね。
ジャケットの写真も二人ともいい笑顔で映っていて、いい演奏が出来た証なんだろうと思います。
ちなみにナタリー・シュウは、ヒラリー・ハーンが13歳の頃から共演していたそうですね。