偉大なる血の詩人Goya
★★★★★
ギルレモ・デル・トロ
ギルレモ・デル・トロの『パンズ・ラビリンス』のパンはGoyaの作品から、ヒントを得たといふ事でGoyaに興味を持ちました。といふのは全くの嘘です。本当はNHKの『新日曜美術館』Goyaの“ロス・カプリチョス”の特集をしていたものですから興味をもったのです。銅版画のシリーズ物の作品郡でひときは輝きを放っていたのは68の『すてきな先生』といふ作品でした。今にも動き出しそうな映画の一コマの作風はまるで大友克洋の『アキラ』の一コマに通じるものがあったのです。
ここで、やっと『童夢』つながりで、ギルレモ・デル・トロとGoyaが結びつきました。
Goyaは1746年3月30日アラゴン地方の寒村の職人の息子として生を受け、苦労をして宮廷画家となるのですが51歳にして聴力を失い、53歳にして“ロス・カプリチョス”を発表するも、異端査問にかけられる。
スペインとはイッタイどのような国なのかと少し歴史を勉強しました。すなわち、スペイン史といふのは『ドン・キホーテ』とGoyaの作品を切っても切り離せない、逆のことを言えば『ドン・キホーテ』とGoyaを理解すれば、スペイン史を理解するのと等しい、といふ事になります。
デッサンを学びたい人、美術学校の生徒や老後のた趣味として絵画を学びたい方にはこの作品の模写を進めます。