最先端の技術を使って患者の精神世界へ入り込む治療を行っている心理学者キャサリンは、ある日FBIから、異常連続殺人犯の脳に入り込み、彼が拉致した女性の監禁場所を探り出してほしいとの要請を受けることに。危険人物の精神世界へ入り込んでいくヒロインの冒険をスタイリッシュな映像で描いたサイコ・サスペンス・ホラー。
監督はインド出身で、REMなど数々のミュージッククリップを手がけてきたターセムで、これが長編劇映画デビュー作。精神世界内におけるシュールな衣装デザインを石岡瑛子が担当し、大きな効果を上げている。やがて現実と精神世界の区別がつかなくなってしまうヒロインの混沌とした恐怖を、ジェニファー・ロペスが熱演。(的田也寸志)
なんと言われようが…
★★★★★
「落下の王国」で初めてターセム監督を知り、完全に虜となりました。
何か肌に浸透してゆく美しさがあって、この「セル」も私好み!!
見る人によって、作品の評価は両極端になりそう。
一つ言わせてもらえば、日本っぽい桜の木がはえている彼女の”場所は
いかにも…くさかった…でも許せてしまうのはやっぱりファンだからかな!?
是非皆に見てもらいたい映像美です。
映像がとっても綺麗
★★★☆☆
映像、衣装がとても綺麗で、映画館で見るべきトランスムービー。
倒錯した精神世界の表現が面白い。
一方ストーリーは、水にトラウマで、うーん、ちょっとベタじゃないかと。
でてきたiMacが懐かしかった。
これ嫌い…
★☆☆☆☆
映像美だのに視点を置く人には素晴らしい作品なんだろうが
何がいいのか全く理解できない上に観てしまった事を後悔する程ひどい作品だった
ジェニファー・ロペスのPVを観てる気分になった。変な映画…
パプリカ+羊たちの沈黙+ソウ?
★★★★★
とても楽しめた映画でした。 異常者の描写も徹底しているし、サイコダイビングの映像もお見事です。 ストーリーだって、面白かったですよ。ジェニファーの美貌や衣装も実に美しい。
前のレビューの方には申し訳ありませんが、単純にソウ、羊たちの沈黙、バタフライイフェクト、オープンユアアイズ あたりが好きな人には間違いなくオススメです。
前の方が言うような難しい理解力を求められる映画ではありません。芸術性の高いエンターテインメントですが、ちゃんとどなたも理解できますから、ぜひご覧下さい。
脚本の素晴らしさに目を奪われて
★★★★★
ターセムの映像と、石岡瑛子の衣装は非常に相性が良いらしく、文句のつけようがありません。CGの使用も、人間の精神世界を描く場面のみに限定されており、CGの持つ可能性や力を見事に活かしきっています。
この作品の主題は、「事件の推理」や「被害者の救出劇」ではないし、ましてや「グロイ映像」などではありません。「幼少期に受けたトラウマ」についての考察が、主題なのです。
ですから『羊たちの沈黙』や『セブン』などと比較してこの作品を評価しようとする行為は、この作品も、他の作品も、まったく理解出来ていないということを自白しているようなものです。
ちなみに、作品を理解するための最も重要なキーワードは、「子供」「トラウマ」「水」です。
それから、犯人を異常者としてではなく、一人の人間として観ることが出来るかどうかも重要です。そして「犯人が幼少期にどのような経験をしたか」ということをよく観察すること。そうすれば、犯人の一見異常にみえる殺害方法が如何に、幼少期のトラウマに起因した理由ある行為であるかを知ることが出来るはずです。
その他、いくつもの興味深い考察が隠されています。それらを探り当て、自らの思考の糧とすることこそが、このような作品の本来の醍醐味でしょう。
本当のところは、「映像」や「衣装」よりも「脚本」がメインですので、余り多くの方にお薦め出来る作品ではありません。
個人的には、最高の映画です。