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とまどう緑のまなざし (上) (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

価格: ¥890
カテゴリ: 文庫
ブランド: 二見書房
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ヒロイン・・・ ★★★☆☆
男の子のような素行と外見に手に余った父親が、少女を異国の親戚へ預ける事から始まります。
少女は大人となり美しさを開花させ、男性から称賛を浴びるようになります。
故郷での初恋相手に、振り向いてもらいたい一心で帰国するのですが・・・。
出出しはワクワクするような設定と話で、読む程に期待していたのですが・・・
ヒロインが途中から魅力的に思えず、ヒーローがなぜヒロインに惹かれたのか、わからなくなりました。
ヒーローもヒロインの影に隠れてしまい、何だかな〜と。
終り頃に面白さを復活したのですが、一冊でまとめた方がよかったと思いました。
マクノートの初期の作品との事で、他の作品よりは劣りましたが、それなりに楽しめました
久しぶりに3回も読み返しました。 ★★★★★
この小説は、古典的なヒストリカルが好きな人にはたまらないと思います。
ただ、翻訳がすこしわかりずらい部分もありますが、惹かれあう二人の心
の葛藤が描かれている部分は、さすがマクノートと思いました。
ホィットニーとクレイトンの愛の絆… ★★★★★
教会での誓いの言葉にきっと「互いを信じ、敬い、愛し続けることを誓いますか?」の神父の問いに二人は「はい」と答えたはずなのにその誓いを破ってしまうようなことが度々おこってしまいます(おもにクレイトンが)そこがちょっ二人の絆がもろい…と思ってしまったのですが、愛しぎてしまうと 「愛は盲目」になってしまうからなのでしょうか・・・?とは言っても私はこの物語好きです。一気に読んでしまいました。ジュディス・マクノートさんの小説は「あなたの心につづく道」とこの物語の2つしかまだ読んでいませんが、繊細な心理描写と機知に富んだ巧みな会話にどんどん引き込まれてしまいます。 この物語の中で一番涙があふれてしまったところはニコラスのホィットニーに向けたプロポーズの言葉とそれに対するホィットニーの返事でした。 私ならクレイトンにひどい仕打ちをされたあとのあのタイミングでニコラスにプロポーズをされたら絶対に受けてしまいそうですが・・・。 1つだけ気にかかってしまったのは終盤に弟スティーブンの恋物語が入っているのですがスピンオフとして別に本国では出版されてるようなのでこの本に詰め込む必要があったのかな、とちょっと気になってしまいました。
今回は泣けなかったので星3で・・・ ★★★☆☆
マクノートの処女作に作者がエピソードなどを付け足した改訂版のようです。

ヒロインは立ちながら馬に乗ってしまうようなおてんば娘。
このおてんば娘は幼馴染の男性が大好きで、迷惑がられても幼馴染につきまとっています(ちょっとストーカー気味(笑))
そんな中、おてんば振りに嫌気がさした父親にヒロインは淑女修行と称して、フランスにいるヒロインの叔父と叔母に預けられます。
愛する幼馴染と引き離された彼女はいつか立派な淑女となって再び戻ってくる事を誓います。
時は流れ、フランスの社交界でデビューした彼女は瞬く間に大人気に。
このときにあるお屋敷の仮面舞踏会で同じイギリス人のヒーローと印象的な出会いをしているのですが、彼女の心は幼馴染に向けられたまま。
けれど、ヒーローはヒロインを手に入れるために裏で手を回し・・・、後になってヒロインはその事実を知って愕然。怒りを覚えた彼女はある行動に出るのですが・・・。

ヒロインは悪い言い方をすると、男を振り回す小悪魔系です。
このせいで事態が泥沼する事が多く、読者の共感を得る事がなかなか難しいヒロインかもしれません。
内容の方は作者の原点を感じる、憎しみと誤解のオンパレード。
しかし処女作だからなのか、後の作品に見られる展開の上手さはあまり感じられず、特にヒロインとヒーローが相手を誤解するときはかなり無理やりです。
「こういう状況だったら誤解してもしょうがないなぁ」と思う場面が少ないのが残念。
しかし、作者の亡き夫に捧げられた作品でもあり、作者の子供達にヒーロー、ヒロインと同じ名前の子がいることを考えると、作者にとって特別な作品なんだな、と感じます。
後にスピンオフもたくさん出ているようなので、マクノートファンの方はお手にとってみてください。
すれ違う男女の物語が好きな方におすすめ ★★★★★
処女作というだけあって、まだまだ荒削りな部分も見受けられますが、
「ジュディス・マクノート」の原型を見ることが出来ます。
他のジュディス・マクノートの作品と同じように、
誤解などから何度もすれ違いを二人は演じます。
それがどう解決されるのか、
(ハッピーエンドというのは分かっているのですから、)
その過程を楽しむ作品といえます。
つまり、ジュディス・マクノートの作品の特徴がよく出た作品です。
それが好きな人は、大いに楽しめるでしょう。