ラウル・ミドンのデビュー作『State of Mind』はR&Bのファンを狂喜乱舞させるようなCDだ。ここに収録された13曲はとてもしなやかで、円熟味を帯び、リッチなので、この盲目でニューメキシコ出身、アルゼンチン人とアメリカ人との間に生まれたR&B/ジャズ・アーティストは、ドニー・ハサウェイとスティーヴィー・ワンダーを足して二で割った存在だと堂々と宣言できる。目の見えないことが、ミドンをスティーヴィー・ワンダー風のソウルフルで畏怖の念を抱くほど本物の才能を得る境地に運んだことは、大方が予想のつくことだろう。それで納得してもいいが、それだけで満足できる結論に達することができるとは、期待しないように。ミドンはワンダーやハサウェイ、アル・ジャローのように、類い希なるアーティストで、この地上に美しい音楽を作りだすというはっきりした目的を持ってやってきたのだ。ポップ、レゲエ、ジャズ、アフロ・キューバン、フラメンコとこなすミドンは、このジャンルでライバルのシールと充分に渡り合える。このアルバムで特に言及しておきたいハイライト2点は、7曲目の「Expressions of Love」。スティーヴィー・ワンダーがハーモニカのソロをやっている。そして「Keep on Hoping」、こちらはミドンがやはり才能のあるフォーク/ブルースのジェイソン・ムラーズとデュエットをしている。(Tammy La Gorce, Amazon.com)
これがデビュー作、後生畏る可し
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このCDには、PCで見られる映像を納めたトラックが入っているので、
「リズムが命」のラウルのギターを引っ掻いたり叩いたりして音を出す様子や、
ボイス・トランペットを目と耳で確認できる。百聞は一見にしかず、是非ご覧あれ。
プロ・ダンサーのアルゼンチン人の父とアフリカ系アメリカ人の母との間に
生まれたラウルは、小さい頃から様々な音楽に馴染んでいた。
窓の外の車のウィンカーの音も、コオロギの鳴き声まで音楽に聞こえて
耳をすましていたという。
「僕は常に、自分の音楽にいろんな要素を取り入れていきたいと思って、曲を作っている。
それは多くの音を取り入れて曲に広がりをもたせようというよりも、
単純に自分が好きなものを全部曲に入れたいということ」とラウルがいっているように、
このアルバムにはR&B、JAZZ、ソウル、アフリカン、ラテン、スパニッシュ云々という
幅広いジャンルの曲が収まっている。
もともと豊穣な音楽的土壌をもっている彼が、この幅広い音楽を彼が取り入れ、消化したときにはどんな音楽が現出するのだろうか。
第二作がこの夏でるらしいので、大いに楽しみだ。
そして、ギターだけでななく、ボーカリストとしても、ラウルは尊敬する
スティービー・ワンダーやダニー・ハサウェイに比肩する存在になるだろう。
今後、ラウル・ミドンからは目が離せない。
ありがとう!ラウル
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確かに、ダニ・ハサとスティ-ビ-の音の遺伝子をラウルは受け継いでいるのだろう。ただそれだけであれば、1度聴いたら飽きてたはず。しかし、ぼくは無性に涙したくなった。それは、彼の音楽からこどもの頃に旅した海がイメ−ジできたから。場面は展開し、山河、田園、原っぱ、等へとフラッシュバック。少年のまま、友とチャリンコを夢中で飛ばしているぼくがいる。ラウルの音楽がフィルタ−となり、今こうして、あの頃見えなかった光景とぼくは再会している。貴重なアーティスト、ラウルに「ありがとう!」と言いたい。
新世代のソウルミュージシャン
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久し振りに、心がスカっとする位、良いミュージシャンに出会えた。
まるでパーカッションのように鋭くリズムを刻む、彼のラテンギター。
小細工っぽくはあるけれど、非常にユニークな、唇ホーン。
そして何より、彼の歌には、最近の音楽シーンで、あまり触れる事の出来なかったソウルがある。
僕自身は、Donny Hathawayに向けられて作られた楽曲"Sittin' in the Middle"が1番好き。
ラストの"Someday We'll All Be Free〜♪"のロングトーンで、思わず涙です。
彼の歌を聴けば、多分誰でも元気や勇気を与えられると思います。
本当に素晴らしいミュージシャンだと思います。
Louie Vegaのアルバムにも参加しています
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昨年、Louie Vega(Masters At Work)のElements of Lifeにも前面フィーチャーされています。これがきっかけでメジャーレーベルからのデビューとなったのでは?ちなみに、昨年、Louie Vegaと一緒にBlue Noteで日本ツアーもしています。
仕事中ヘビーローテです!
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またしても、2005年のベストバイに選びたいアルバムの一枚ですね。なんといっても、シックでメロー。心地よさったら、相当イイです。
ハイトーンボイスも、すごく気持ちイイ。
デスクワーク中心のオフィスワーカーにオススメですね。