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シンセシス

価格: ¥2,500
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
Amazon.co.jpで確認
アルゼンチン人の父とアフリカ系アメリカ人の母を持つ盲目のシンガー・ソングライター、ラウル・ミドン。レーベルを移籍して放つ3作目はプロデューサーに、古くはジョニ・ミッチェル、最近ではメロディ・ガルドーなどを手掛けたことでも知られるラリー・クラインを迎えてフォーキーな持ち味が上手く活かされた仕上がりとなった。深みのある歌声や達者なギターに驚きのマウス・トランペットまで、聴き所満載だ。(ADLIB)
これまでの作品で一番良い! ★★★★★
Raul Midonの新作「Synthersis」を早速購入して聴いた。
第一印象は、彼のこれまでの作品の中では、一番聴きやすく内容的に非常に良かった。
元々、とても多才で器用なミュージシャンなだけに、これまでの作品を聴いていても自らの技に溺れてしまうようなところがあったように思えた。歌はとてつもなく上手いのだが、巧みにファルセットを使ったかと想うと、渋く低音で歌ったりとかなり慌しさがあったような印象があった。他にも彼の「マウス・トランペット」は素晴らしく、これだけでも一聴の価値はあるが、あまりに「これも出来ます」「あれも出来ます」と溢れる才能をどうコントロールしていいのか戸惑っているように感じられた。今回の作品では、その辺りの迷いのようなものが見事に吹っ切れており、Midonらしさが十分に発揮されている。#6の「ドント・テイク・イット・ザット・ウェイ」はミドルテンポでありながら延びのあるヴォーカルが素晴らしい。 #10「ブラックバード」 #11「ホワイ・アム・アイ・フィーリング・ソー・バッド」では、ギター一本の素晴らしいアコースティック・サウンドを堪能できる。非常にいい仕上がりの作品ではなかろうか。