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魂の錬金術―エリック・ホッファー全アフォリズム集

価格: ¥2,376
カテゴリ: 単行本
ブランド: 作品社
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学者としての思想家ではない者がここまで思索できるものなのか ★★★★☆
名高いモンテーニュに「エセー」という箴言集があります。

これは、近代米国の底辺を生きた、数奇な生き方で有名な
「沖仲仕の哲学者」エリック・ホッファーによる箴言集。
初めてその思想に触れました。

正直言って、多分、日本語へ翻訳した場合の印象と、原文の印象と
では、言語の相違というレベルで、多分、随分と違ったのだろうな、
という思いはあります。さらに、かなり難解。一回すーっと読んでも
すぐに理解するのは結構、骨が折れます。

「情熱的な精神状態」と「人間の条件について」の2冊の合本。
しかしその箴言のトーンには一貫性があります。

前半では、たとえば、「幸福を探しもとめることは、不幸の主要な原因の
ひとつである」、「ハッピーエンドほど最終的な結末はない」、「われわれは
自分自身に嘘をつくとく、最も声高に嘘をつく」など、人間というものの
存在を深く思索したエッセイを観ることができます。

後半は、「人間の本質の深奥を掘り下げていると、決まってその内面的な
卑劣さを示す恥ずべき証拠に突き当たる」など、ヒトラーやロシア革命
などの暗い時代の趨勢を敏感に感じ取ったエッセイが多いように見受けます。

特徴的なのは、日本語訳でしか伺いしることはできませんが、「われわれ」と
いう金言がほとんどなこと。それほど、人間や人間の生き方、人間の世界を
冷静に観察していたのが、このホッファーという人なのだろう。
良書。訳も忠実でこなれている。 ★★★★★
 良書。中本さんの訳も、原文に忠実でありながらも、日本語としてこなれている。原書では2冊だったものを1冊にまとめているので、お得感もある。  本書の箴言から、いかにもホッファーらしい箴言を抜き出してみよう。 <魂を病んでいるものはみな、病んでいるのは人類全体であり、その手術ができる外科医は自分しかいないと主張する。>(「情熱的な精神状態」104節) <自分の母国や人種に対するプライド、正義や自由、そして人類などへの献身を、人生の主要成分にしてはならない。せいぜい伴奏か、付属品にとどめるべきである。>(「情熱的な精神状態」145節)  いやはや、これは本当に鋭いことを言っている。ホッファーは、外部環境や自分が属する集団や他者に対する熱狂的な関心は、「自己からの逃避」だというわけです。ほら、あんたのことだよ。
いやな事を言う ★★★☆☆
沖仲仕の哲学者として知られるエリック・ホッファーさんの全アフォリズム集
 全部で475のアフォリズムがあるんで、ちびちび読んでいくのが最適かと思います。こんだけあれば誰にでもひとつぐらいはドキっとするのがあるのではないでしょうか?

読後の感想ですが、著者は、人間が何かに熱狂するのがよっぽど嫌いなんだなぁ、と。でもこの人みたいに冷めてったら何にも面白いことなんかなくなるぞ