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価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 小学館
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意欲作ではあるが、う〜ん… ★★☆☆☆
たいへんにレビューが難しい小説でした。
作中人物の台詞にあるとおり「あらすじなど無い」話ですから。
まず作者の分身とおもわれる小説家とそれを取り巻く日常世界、それから作者が現在執筆中と思われる小説内の世界。この二つが入り混じり交錯しながら境界がしだいにあいまいになってゆく…というような説明しか出来ないです。
詳しい内容を書いてもネタばれっぽくなりますし。

作者のファンなのでがんばって最後まで読みましたが、私にはかなり難解でした。
「つむじ風食堂の夜」「それからはスープ…」といったような物語とは毛色がたいへんに違います。
「夜に猫が身をひそめるところ」のような話をさらに推し進めた感じといえないこともありません。音ちゃんも登場しますし。
私にとって救いだったのは「序の口」「南」などの言葉を分解して視覚イメージに置き換えてゆくような、作者お得意の言葉遊びが随所にちりばめてあったことです。