冷静な眼鏡っ子のジョン、家計が苦しいジョージ、気のいい太っちょサンダース、チビの稲妻ハロルド、リーダー気取りのアラン。類型的というと悪い意味になりかねませんが、まさに王道のキャラクター構成です。そしてお約束どおり暗闇の中で崩れてゆくアランの虚勢。このシーンはかなり衝撃的。
科学的な洞窟内の描写、スリルに満ちたストーリー、迫力の人間ドラマから成る、非常にすぐれた作品です。わずか1日の冒険を書いたものとは思えない読み応えがあります。
アーサー・ランサムよりは読みやすい感じですので、小学校高学年向けでしょうか。