Fulfillingness
価格: ¥1,200
1974年に重厚なタイトルをもつファンク&ソウルアルバムである本作がリリースされたころ、スティービー・ワンダーは次から次へと作品を発表していた。本作でもいつも通り、ワンダーはストレートなラブソングに思いがけない肌触りと深みを与えている。心揺さぶるピアノ・バラード「Too Shy to Say」では恋に気後れする気持ちを歌い、「君とともに飛び去りたい、もうこれ以上ふたりですることがなくなるまで」という1節は、ワンダーがこれまで歌ったなかで最も悲しいフレーズと言える。また、ゆがんだファンクンナンバー「Boogie On Reggae Woman」やリチャード・ニクソン大統領を非難する怒りに満ちた「You Haven't Done Nothin'」のようなより激しいナンバーは、アルバムのトータル感を損なうことなく緊迫感をもたらしている。 (Steve Knopper ,Amazon.com)