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カタコンベ (講談社文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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鍾乳洞に行った事がある方には特におすすめ ★★★★☆
普段聞きなれないケイビングというものに着目したのが良かったと思います。ケイビングの小説はこの作品以前は恐らく未踏破だったのではないでしょうか。

アタック隊が未知の洞窟の中に閉じ込められ、しかも浸水の危機まである。それをたった一人の男が助けに行く。何だか映画のアクションスター的なものは否めませんが、犯人を一人でやっつけたり格闘したりなどが無いのでギリギリセーフな感じでした。ミステリー小説と言うよりはケイビング、洞窟探検という特性から冒険小説に近いと思います。

私も幼い頃に鍾乳洞に入った事があるので、洞窟内の臭い、質感、空気などをいつの間にか思い出しながら主人公と自分を重ね合わせて読み入っていました。この作品は鍾乳洞に入ったことのある人には特に楽しめる作品だと思います。現に知っているが故に、作品に書かれている以上のものを感じ取れる。そんな気がしました。

なおこの作品は【第50回(2004年)江戸川乱歩賞】受賞作です。
評判は悪いみたいですが ★★★★☆
私は高得点でした。
引っかかる点は多々あるのはわかります。
特にミステリーを読み込んでいる人ほどそうでしょうね。
多分、この作者は映画よりもゲーム理論を小説にあてはめたような気がします。
文章も受賞が決定してから、相当書き直したのがわかります。
ひょっとしたら、編集者が直接手をいれた部分もあった?
でも、乱歩賞受賞作としては、かなり異質で挑戦的。
細かい部分に目をつぶれば、かなり楽しめる作品です。
これが受賞作? ★★☆☆☆
江戸川乱歩賞受賞作。期待しました。残念でした。
舞台はいつ水没するかわからない洞窟内。閉じ込められた一行の中に、秘められた思いを持っている者たちがいて・・・。魅力的な設定です。でも、閉じ込められているのに、なぜか閉塞感も水没するまでのタイムリミットが近づいてくるドキドキ感も全くなし。
大体最初から登場人物の区別が困難なほど、人物が描かれていません。なんだかまだ草稿段階の本を読んでいるみたい。もっと何とかなるストーリー素材だったのに残念。
文庫化を待っていた甲斐あり ★★★★★
ネット評を見ると、厳しい評価が多いようですが、私は大変楽しめました。
一般に絶賛されている巷で流行したタイプの小説が苦手なのと、往年の田中光二や稲見一良が好きなので、その流れを感じるこの話は、私にはツボだったのかもしれません。
作為的な演出がほとんどなく、あくまでもオーソドックスで骨太な小説だと思います。
ミステリーというよりは、冒険小説、あるいはサバイバル小説として読んだほうが違和感ないかもしれません。洞窟描写や、どうやって彼らが生き延びるかなど、読み応えありました。
久しぶりに「読み終わるのが惜しい」と思った本です。

正直言えば、もうちょっと長くし、登場人物それぞれをもっと細かく描写してもよかったかなとは思いましたが、無駄を限りなく削ぎ落としたという見方も出来るかもしれません。
ご都合主義的になりそうでぎりぎりにならなかった部分が、最後に主人公が到達する域の描写になっていて、とても感動しました。
今後も追って読んでいきたい作家です。
冒険小説でまとめていれば、、、 ★★★★☆
あっという間に読んでしまいました。とても面白い小説だった。
但し、推理小説としては価値なしですね。
10年前の殺人犯人は何故被害者を特定できる遺留品をそのまま残していたのか?
殺人時に処分しておけば、のこのこ洞窟に出かけずに済んだはずです。
尤も、この小説の大前提が無くなりますが。
殺人事件が絡んでいなければ、冒険小説としては面白い作品だったと思います。
ケイビングの面白さが判っただけでも価値ありです。