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松ヶ根乱射事件 [DVD]

価格: ¥5,040
カテゴリ: DVD
ブランド: バップ
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   事件など何も起こりそうもない田舎町・松ケ根。ここで警察官をしている光太郎は退屈なこの町にウンザリ気味。が、ある日ひき逃げ事件が発生し、それをキッカケに金塊騒動やゆすり、床屋の娘の妊娠など、平穏な町に不穏な波風が立ち始める…。
   コーエン兄弟の『ファーゴ』とニュアンスが似たダークなコメディ。多彩な登場人物たちのそれぞれの生き様が、逆説的な人間讃歌にもなっており、どうしようもないくらいの閉塞感と相まって、何やら画面に釘づけになってしまうことうけあいだ。それにしても新井浩文、山中崇、川越美和、木村祐一ら出演者たちの、ドラマチックな台詞回し皆無の、日常の延長戦のような芝居の中で少しずつ歯車が狂っていく感を出した芝居は絶品。それだけでも観る価値十分。(横森 文)
グダグダした家族の日常 ★★★☆☆
1990年代の諏訪地方が舞台。
グダグダした家族の日常。そして,突然現れた非日常。

アップになるまで三浦友一と気づかなかった,観察力のなさにへこむ。
本当にありそうな話だね。役者も良い。 ★★★★☆
コーエン兄弟のファーゴを引き合いに出す人もいるらしいですね。
まあ確かに奇妙なユーモアの質感とかオフビート感みたいなものは近いものがあるかもしれません。
田舎の閉塞した町でおこるトラブルと複雑な人間関係を描いています。
脚本も緻密に構成されていますし、役者も皆リアルで良かったです。
三浦友和のダメオヤジっぷり、主人公の兄弟のボンクラぶり、キム兄と川越美和のあまり親しくなりたくないその筋の感じとかね。
主人公は基本的には真面目な警察官で、家族達が持ち込んでくるトラブルに苛まれて壊れていく様の描き方はすばらしく説得力があった。
オフビートで淡々と描かれる作品ですが、シーンを積み上げていく度に明らかになる事実は退屈させないし、そこで描かれるユーモアは奇妙にリアルで結構笑える。
なんかもやもやと心に残るものがあって決して後味の良い映画ではありませんが、それでも映画ならではの醍醐味あって印象深い映画でした。
山下敦弘監督作品は初めてみましたけど、キャスティングも脚本も見事で、もう少し観てみたくなりました。
「ファーゴ」日本版は、コーエン以上にシュールだった。 ★★★☆☆
メイキングで製作者が「リンダリンダリンダを観た人が、怒って帰るような映画を作りたかった」と言っていたのが可笑しかったが、青春爆発ムーヴィーのあとにこれを撮るとは!という感じである。もっとも、李相日も次回作は「フラガール」とは打って変った作風になるだろうから、こういう変化は山下監督からすれば「普通」のことなのかも知れない。いつもは脇役で光る新井浩文を主役に持ってくるセンスにも脱帽だ。怖い役も、優しいお兄ちゃん役もできる数少ない俳優だと思うが、今回の役柄はその中間、とでもいおうか。人間の狂気と思いやり、そして社会を守る警察官という三つの顔を使い分けていて、さながらJ・タトゥーロのようだった。一級監督に上り詰めた山下監督が、そんなタイミングで自主制作映画に戻ったノリは、反体制の匂いがするぞ(笑)。作品は正直万人受けするものではない。観る人を選ぶシャシンだと思うので、サスペンス風の作風だと考えている人は肩透かしを食らうだろうし、青春映画だと考えている人は本当に怒りだすかも(笑)。特典ディスクのメイキングは凝った作りで面白いです。星3つ。
虚構のリアリティ ★★★★☆
最初のクレジットで「ノンフィクションだけどフィクション」みたいな注釈が表示されるが、
まさに虚構の中のリアリティを感じる部分がある。町は在るようで存在しない。よく聞くと、
方言もマチマチだ。リアリティを感じるのは台詞回しがしっかりしているからだ。テレビから
マングローブの話(?)やカーリングの話が流れているが、これも虚構のリアリティである。

結末はすごく良いと思う。壊れていく過程も好いけれど、鼠の道を断つ話は不必要だ。水源に
クスリの話だけで良かったと思う。残念なのは「地方の閉塞感」と「人の情けない生き様」に
テーマが拡散したことだ。二つのテーマはイコールだとしちゃうとやはり虚構のリアリティに
なってしまう。「祭りの準備」「遠雷」の地方の人間描写に比べて★ひとつ劣る所以である。

出演者では、三浦友和が素晴らしい。失礼ながらこんなに上手い俳優だったのかと思った。
同じ役を佐藤浩市が演じても良いだろうが、ひょっとしたらそれより上手いかもと感じた。
あと、烏丸せつこもなかなか好演していたと思う。  あ、それからこの作品は、皆さんも
書いておられるけど、ジャケットもクレジットも導入も「ファーゴ」へのオマージュですね。
だらだら〜として気持ち悪いくらいリアル ★★★★☆
おもろかったですよ。
作品はだらだらとして、出てくる登場人物達も好きにはなれない(笑)
映画的な魅せ方などなくて、日常の延長線上を描いている感じ。
何の魅力もない日常を淡々と生き、少しでも違った物事が起きればそれに
一喜一憂し、すぐに興味が無くなる人々。
90年代の出来事らしいですが、今となんら変わってませんね。
映画を見てスカッとしたり、感動したりしたい人には薦めれない作品です。
でもこのダークな、「人間」を描いた作品を気に入りました。
山下監督の作品は今回が初見ですが、この作品をきっかけにどんどん
見てみたいと思います。