まあいろいろありましょうが私はまずシンセサイザーにやられました。
ギターの人という印象が強いですけどシンセ操作のセンスもハンパねぇなと・・血が通ったシンセサウンドだよね。
あと歌唱力が爆発してますね。
ミックスダウンが堅実なせいもあるけどこれ以降のアルバムより歌唱の音質が肉感的で心に迫ってくるモノがある。
歌うま杉。こんな化け物みたいな２０歳世界中どこ探してもいねっす。

プリンスは、２０枚以上購入したが、結局このアルバムが個人的にはベストでした。

当時、音楽学校の先生に薦められて、早速タワレコに行ったのですが、「えぇっ・・・これ・・？」と最初は濃めのジャケットに若干引いてしまいました・・・(汗　(まだ、これでも十代なんですよ、この人・・。)しかし、内容事態は、素晴らしい曲ばかりで、今だに愛聴している一枚の仲間入りを果たしました。

ヒットナンバー(１)も良いが、どの曲も大好きで、捨て曲一切なし！
しかも、全てをコントロールしないと我慢できない性格が、フルに活用され、楽器、歌詞、作曲、歌、プロデュース、まで完全に一人でやった、真のソロ・アルバムです。

この人には、また、こんな形式でやっていただきたいものです。

破格の高待遇でデビューを飾った王子ですがセールス的には成功したとはいえませんでした。そして意図的にセールスを狙った
このセカンドで我々は彼の優れたポップセンスと自在のアレンジ能力に驚く事になります。そのAORさえ視界にある馴染みやすさ
はラジオでのヘビーローテーションを難なく獲得します。インスト部分で伺える演奏者の彼はどこまでも巧みで抑えた「黒さ」
が歯がゆいものの素晴らしいジャムを聞かせます。(それも一人多重録音ジャム) [4]の抑制の効いた世界観などは欧州を感じ
させ彼の音楽的資質の奥深さが現れているのではないでしょうか。清廉な[5]で深い安息を。ロックナバーの[6]でらしい（好まれそうな)
ソロを炸裂させニヤリとさせます。チャカで有名な[8]ですが生演奏トラックのこちらの方が何倍も芳醇(ボーカルを除く)と思います。
全編に渡る彼の野心の割には非常に落ち着き成熟したプレイに感心させられます。破壊的な三枚目が想像つかないのが面白いですね。

本作がメディアで紹介される際、必ず書かれるのが「チャカ・カーンがヒットさせたフィール・フォア・ユーを含む･･･」である。
しかし、本作には「ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー」、「セクシー・ダンサー」、「ウィズ・ユー」、「バンビ」等の名曲が沢山収録されている。
来日公演で白いギターで「バンビ」を演奏したプリンスは曲調共々ジミヘンを彷彿させた。