気持ちのいい作品
★★★★★
何かに似ている とか 元ネタがどうとか 考えながら読む人には、向かない作品なんでしょうね 純粋に爽快で楽しい物語でした。 物語の楽しみ方を押し付ける訳では ありませんが 自分の読書量や知識が物語を楽しむのに邪魔になるなら 一度リセットして読むのも良いかもしれませんね とても楽しい物語でした。続巻が待ち遠しいです。
タルト攻防戦に決着!そして・・・
★★★★★
収録内容
・序章
帝国の都へ向かう「赤の乗り手」、それを見た姉妹は・・・
・第一章「開戦の儀式」
タルトを囲むタッケイ族とユルム族、「開戦の儀式」に挑むミリンとミーネは・・・
・第二章「聖戦の詔」
帝都に到着したシムール来寇を示す「赤の乗り手」それに対し帝国の重臣は・・・そして皇帝は・・・
・第三章「矢をもって婿を求む」
矢合わせに挑む静凛、その前に現れたのはタッケイ族族長の末娘シャールだったが・・・
・第四章「戦闘開始」
タルトの街における攻防戦が始まる!強大な敵を前に静凛は・・・そして伏龍の策は・・・
・第五章「大霜神」
ミーネの案から生まれた作戦が行なわれ、タッケイの街は・・・
・第六章「机上の精鋭」
帝都で行なわれる兵部省と財務省の対立、通常ならば喧嘩にもならない対立だったが・・・
・第七章「究極の選択」
エンセイからタルトへ向かう荷馬車、そこに預けられた手紙には・・・そして静凛達はある決意を・・・
・終章
シムールの都へ入った情報を受け取った族王エオルは・・・
前巻までは魅力不足でしたが、今巻で高見作品の魅力が爆発!って感じです!(ガンズ・ハート+小さな国の救世主+でたまかを合わせたような・・・)
これからの展開に期待
★★★★☆
今回は第1巻に続く対シムール族との戦闘ですが、シムールと帝国との戦い方やしきたりの違い、帝国内の権力闘争にからむ思惑などのほうにたくさんの紙面が割かれているため、メインであるはずの主人公を中心とした戦闘・戦術場面では第1巻よりも却って緊迫感が無く、ほのぼの感すら漂っています。
この巻で新たな登場人物がたくさん出てきたことですし、好意的に解釈すれば、この巻は次巻以降の「伏線」のためと考え、このあとの展開に期待…というところでしょうか。
作者の鷹見一幸氏は、軍記または軍師モノをいくつか書かれていますが、大体の作品では敵の深層心理や思い込みの隙を突くというのが「作戦」のキモであり、物語自体の楽しみの一つです。
実は、今回と類似の作戦を同レーベルでの氏の作品「小さな国の救世主」でも使用していますが、この本で初めての氏の作品に触れる方には十分に楽しめるものだと思います。
1巻の伏線は大体解消
★★★★★
1巻が中途半端に終わってずっと早く読みたかったのですが、いい感じにまとまっていて面白かったです。早く続きが読みたいですね。
1巻が中途半端だったのはやはり書ききれなかったからでほぼ上下巻みたいです。
主人公のまわりで公私ともに色々と激動なので1巻からあわせて読みきると楽しいと思います。