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勝海舟 [DVD]

価格: ¥6,300
カテゴリ: DVD
ブランド: バップ
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秀作。 ★★★★☆
勝海舟の江戸城明け渡しまでは、よく知る人がいることでしょう。しかしその後、勝海舟ほどの人物が、明治になってから全くと言っていいほど、歴史から姿を消します。勝の最高の弟子である、坂本竜馬はその死に様をもって、その後も語られ続けますが、生き続けた人物は、なぜか功績の大きさほど語られない。日本人の悪い癖と言うか、死により、その悲哀や、もし生きていたら・・・・ってことで、伝承になりやすく、スポットライトを浴び易い。
生き続けた勝海舟を江戸城明け渡しまででなく、明治になってからも描いた作品。そして彼こそ最後の最後まで、誰よりも忠誠を通し続けた幕臣であったことが、描かれています。
日本人の本来の理想像ではないでしょうか?大局である日本全体を見て、潔く主人の敗北を受け入れつつ、それでも最後の最後まで、守り通すため、尽力を尽くす。そしてその後も忠誠を貫き続けた江戸時代を通しても、居ないであろう、最高で最後の幕臣であった。そんな彼の生き様に感じ入られずに居られない日本人は居ないのではないでしょうか?
徳川幕府の死水を取った男 ★★★★☆
これこれこれ!!!

「白虎隊」に続いて制作された年末の時代劇スペシャル。
またも堀内孝雄さんによる主題歌がメチャメチャ合っていました。
なんでこんなに堀内さんの歌は「時代の荒波に翻弄される」作風に合うんだ!
「割れ鍋に閉じ蓋」どころの騒ぎじゃないぞ!

主役は徳川幕府の「死に水」を取ることとなった「貧乏旗本の跡取り息子」。

べらんめい調で話し、時代の先端を行かんとする気骨、アメリカへの使節団の艦長となった男。
その名が「海舟」。
ところが「海に船出する」のに、その実は「酷い船酔い体質」で甲板の上では四苦八苦していたとか。

14代将軍・徳川家茂に気に入られていて、海舟も自分を買ってくれる家茂が好き。
その辺りが理由で家茂のライヴァルである後の15代将軍・一橋慶喜とは「不仲」。
けれど官軍から朝敵の汚名を受けた慶喜から泣き付かれ、徳川宗家を守ろうと奔走したのもこの男。

西郷さんとの「江戸城会談」は日本史に残る筋を通した話し合い。
「窮鳥懐に入れば猟師もこれを撃たず」と、海舟の顔を立てた西郷さんも偉かった。

維新の後、不仲だった慶喜と和解して「慶喜の実子を養子に貰っていた」とこの作品を観て初めて知った。
慶喜も海舟の忠誠心と奔走を評価しないわけにはいかなかった。

西南戦争を起こした西郷さんの説得役を・・・という政府からの依頼を「最早、自分の出番はない」と断っていたのは意外と言えば意外。

「身の程」と「引き際」を弁えていた武人でもあった。
維新を見ずして逝った弟子の「坂本龍馬」を惜しむ姿も何とも・・。
「維新の三傑」からは洩れたが、弟子の龍馬共々「五選」のひとりに選出したい。
高廣あっぱれ ★★★☆☆
なにをやっても正和の田村正和だがどれも役を自分に引き寄せてしまうあたり、素晴らしい個性と巧さを実感する。亮はよくわからない。
しかし、少しだけ出演した高廣のなんという存在感!!
俳優としても見た目も兄弟で1番。
広い目で日本を見た人物 ★★★★★
勝海舟という人が幕末から明治維新にかけて果たした役割、そして、あまり知られていませんが、明治になってからの活躍が描かれています。勝者にも敗者にも顔が利く海舟ならではの視点で描かれた幕末史は珠玉と言ってもいいでしょう。
前半は田村正和が演じましたが、病気のため後半は弟の田村亮が変わって演じています。そして、晩年の海舟をまた田村正和が演じています。多少、違和感があります。正和は江戸弁で早口でまくし立てる典型的な江戸っ子って感じで演じています。亮は、苦悩を背負って暗く演じています。まあ、江戸城受け渡しのあたりなので、快活に演じられなかったのかもしれませんが…。それはそれでいい味を出しています。
稀代の英傑を描いた傑作 ★★★★☆
 勝海舟というと、日本の海軍の生みの親であり、また西郷隆盛との会談で江戸城を無血開城して、江戸を戦火から救った人というイメージがありますが、このドラマではその貧しい生い立ちから、老後に旧幕臣として徳川慶喜の明治天皇への謁見を取り持って満足し、死を迎えるところまで、丹念に描かれています。

 思えば勝海舟という人は、滅び行く幕府と薩長の新政府との間にあって、余人を以って変えがたい仕事をした人でした。坂本竜馬や西郷隆盛などの維新の志士と比較しても、傑出した存在と言って間違いないでしょう。

 このドラマでは、江戸城明け渡しの交渉がいかに大変な難事業であったかが説明されていますし、また敗者である幕臣達がその後、いかに悲惨な目にあったかも描かれています。敗者側のから描いた歴史という点でも興味深いです。

 田村正和演じる勝は独特の癖があって、なかなかの見ものです。本人が病気になってしまったために、後半で弟の田村亮に交代しますが、田村亮演じる勝は実直真面目な感じで、演じる人によってこうも変わるものかと驚きました。

 以上の通りすばらしい傑作だとは思いますが、少々残念だったのが、このドラマでちょっとだけ出てくる坂本竜馬を演じる俳優があまり演技が上手ではないし、また存在感がなくて、どうしても竜馬に見えなかったことです(端役でも、手は抜かないで欲しいです)。それから、大政奉還当時まだ若かったはずの徳川慶喜を、五十代くらい(?)の津川雅彦が演じているのもどうかと思いました(ただし、津川は維新後の明治天皇拝謁のシーンでは、初老の慶喜を見事に演じてますが)。