感動的なシンプルなパワフルさ
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クリシュナムルティの1928年と1947年の講話です。
クリシュナムルティの力強い言葉によって真理への立ち向かい方、行きかたの背骨を自分の中に打ち立てることを教えます。その言葉のシンプルなパワフルさは感動的です。過去にとらわれていた当時の神智学徒の世界観、勝手な理論、利益誘導的な権威付けを見事に否定しています。
内なる精神の炎をすべての人とともに共有したいという思いがほとばしっています。
1947年の講話はクリシュナムルティの円熟したシンプルさを持って教えが示されている。
次の増刷では1947年の講話も全訳にしてほしいです。
生きるための道標として・・・
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現代のストレス社会の中での恐怖や悲しみ、怒りなどで思い悩んでいる人には確かな道標となる本だと思う。それは、耳障りのよい癒しの言葉の羅列でもなく、何処か遠くに行くことでもない。ただ、日常生活の中で試されること、経験において成長していくこと。日常生活をどう生きるかというメッセージが打ち寄せる波のように繰り返される。私は自己の固定化された思考パターンに光が当てられ、自分の中の欺瞞に気づかされた。また、初期のクリシュナムルティのトークに新鮮さを感じた。訳者の解説も親切で大変参考になる本だ。
訳者の解説がしっかりしてる
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クリシュナムルティの本はとっつきにくく、何を書いてるのかわけのわからない人もおられると思います。
この本の中で、訳者の大野龍一さんがかなりくだいてクリシュナムルティの解説をしてくれてます。内容もわかりやすく、クリシュナムルティの言いたい要点がある講話を選んでいますので初心者にもとっつきやすいと思います。