一般層にアピール出来るアルバム
★★★★★
前半は彼ららしいメロディックで爽快感溢れるナンバーが続き、後半は珠玉のインスト8やハードな10、11など多様な曲が聴けるアルバム。
スマッシュヒットを記録したシングル3で新ファンを掴んだ後のアルバムとして申し分ないクオリティだったと思う。
葛藤
★★★★☆
「1/3の〜」のヒットにより、計らずも「世間一般のシャムシェイド像」と彼等本来の音楽性との間に開きが出来てしまった。その葛藤が無かったはずはなく、かつてない程バラエティ豊かな楽曲群に彼等の努力が見てとれる。
タイトなバス・ドラムを筆頭に、全体的な音作りにプログレッシヴ・メタル(特にドリーム・シアター)からの影響が見てとれる。流麗なツイン・リードの旋律も驚くほどの完成度で、安定感ある抜群の演奏力が楽曲のキャラクターを明確にしている。
「1/3〜」の後でプレッシャーもあったろうが、適度にポップなメロディは新参のファンを魅了するだろうし、変わらないプログレッシヴな側面には古参のファンも納得だろう。ハードに聴かせるインスト曲を入れているところからも、彼等の変わらない意思が伝わり、非常に好感が持てる。
ただ、満点に近い内容ながら★4にしたのは、ボーカルが気になったからである。ポップな曲とメタリックな曲とでメリハリを効かせようとしているのだろうが、若干空回りしている感じがある。
かなり辛口に言っても気になるのはこれくらいで、あとは本当に素晴らしい内容なので、安心して購入してもらいたい。
良いです!
★★★★★
捨て曲がほぼ無い!幕の内弁当のようなロックアルバム!
神
★★★★★
シャムシェイドをかれこれ10年以上聴いているが、聴くといまだに鳥肌が立つのは俺だけだろうか?
バランスの取れた一枚
★★★★★
SIAM SHADEが98年に発表したメジャー3rdアルバム。
大ヒットとなった「1/3の純情な感情」が収録されたアルバムである。
なお、アルバムタイトルに副題がついているのはこのアルバムだけである。(ベストは除く)
本作はよくSIAM SHADEのオリジナルアルバムの中で最高傑作と呼ばれることが多い。
全体としては、ロック色を打ち出した2ndと、メロの際立った1stのいいところを採って折衷した感じ。
名曲「1/3の純情な感情」は1stの「SADNESS」のような曲を作ろうとして生まれたもので、
「Bloody Train」や「誰かの〜」なんかも1stの流れを汲んでいるだろう。
そんな中に「Money is kind?」や「No Marionette!」等2ndの流れが入って、全体に明るさや勢いが加わりちょうどいいバランスになっている。
それが聞きやすい印象ももたらしているのではないだろうか。
もっともそこはSIAM SHADEであり、高度な演奏や印象的なフレーズは聴き所だ。
(今現在、彼らぐらいの演奏力、センスを持つやつらはいないものか・・・)
個人的には1stの「SIAM SHADE 2」の方が好きなのだが、
SIAM SHADEがどういうバンドなのかを紹介するときに、名刺になるアルバムはやはりこれになるだろう。
彼らに興味を持った人は是非聞いてみて欲しい。