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ライヴ!!はっぴぃえんど

価格: ¥1,800
カテゴリ: CD
ブランド: キングレコード
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はっぴいえんどの形骸をプレイする4人 ★★★☆☆
このライブを聴くと複雑な気持ちになる。既にバンドとして解散し、それぞれ独自の道を歩み始めていた4人のメンバーが集まっての「解散記念コンサート」。当時の細野氏の言を借りれば「解散後初のコンサート」ということになる。ライブバンドとしてのテイストも、ブルース、フォークロックをベイスとしていたものから、当時流行のBTエクスプレス、MFSB等のファンキーなものへ変わってしまっている。新しい方向性を打ち出した4人の斬新さが魅力的な演奏ではあるが、昔からのファンはきっと違和感を持つに違いない。もうここでは「はっぴいえんど」は終わっていて、過去のメンバーだった4人がその形骸をプレイする。全11曲中4曲ははっぴいえんどの演奏でもない。ライブバンドとしての神髄を記録した"はっぴいえんどLive On tage"とは大夫かけ離れた内容に失望を隠せない。「ゆでめん」、「風街ろまん」の”はっぴいえんど”は此処にはいない。その「後」を強く意識させられる編集となっている。やっぱ「解散コンサート」とはこういうものなんだろう。但し、大滝詠一が「この4人でしかできない曲をやります。」とMCしてからの3曲(本CDの最後の「12月の雨の日」、「かくれんぼ」、「春よこい」)は、全盛期を彷彿をさせるものがある。彼等のライブ一枚をと言う方には前述の"Live On Stage"をお薦めする。
はっぴいなラスト・コンサート ★★★★☆
 これは、1973年9月21日文京公会堂で開催されたライブ盤。はっぴいえんど解散コンサートでもありました。
 僕が高校1年生の時ですが、当時は一番いい音を出すバンドになっていました。
 開演が午後6時30分、当日券1,200円前売券が1,000円でしたから、今考えると高校の文化祭並みのコンサートだったんですね。それも、主催が風都市ですから、松本隆のこだわりがでていますね。
 
 コンサートでは、「はっぴいえんど」はもちろん、途中「大瀧詠一とココナツ・バンク」と「西岡恭蔵」が出演しているという点が、当時を物語っています。
 「夏なんです」「抱きしめたい」などを披露していますが、音にこだわる日本のロックバンドの最後のコンサートでした。

なるほど。 ★★★★☆
知ってはいても、今までアルバムとして聴いたことのなかった「はっぴい えんど」。このライブが初体験です。なるほど、というのが第一印象。時代を考えると、早すぎたのかな。よいサウンドだと思うのですが、時代の先端すぎたみたい。松本隆さんのドラムに興味あったのですが、意外にもしっかり叩いててビックリ(松本さん、スミマセン)。16ビートも叩いてる。細野さんのファンキーなベースと、鈴木さんのシャープなバッキングギターも良い。残念なのは「さよならニッポン、さよならアメリカ」をやって欲しかったこと。この曲大好きなので。今度はスタジオ盤も聴いてみよう、と思わずにはいられませんでした。マルです。
文京公会堂 ★★★★★
くしくもこのCDを入手したのは数年後の9月21日でした。地方にいたので、当時は「解散した!」との噂を耳にしてガックリしてました。でも、この4人がこの後に活動した軌跡はリバプール出身のグループを意識したのか?と、思うこともあります。松本隆の詩はとても新鮮だった!大瀧詠一、細野晴臣、鈴木茂のメロディは心に響いた!まあ、ヴァン・ダイクス・パークスのプロデュースも良かったな~。
LP時代から数えて、このアルバムは1000回以上は聴いている。 ★★★★★
という次第であるので、このアルバムの音は身体の一部になっているのだと思う。ぼくが最初に買った「はっぴいえんど」のアルバムが、これだったのである。

ゆでめんからLA録音にいたるまでの、どのアルバムとも異なる不思議な奥行きや艶のある、ギター、ベース、歌、ピアノ、ドラムスのひとつひとつの音。そして、「もうこの4人じゃないと・・・」と語る大滝さんのMC。

「夏なんです」の大滝さんと茂さんのギターの絡み。「空模様の隙間を・・・」の少し前のあたり。

それから、長い、長い、「かくれんぼ」の前奏。アコースティック12弦ギターの音。全体の音の織り成す艶かしさ。

このアルバムの1曲、1曲のアレンジも音の選択も、73年9月の時点で「はっぴいえんど」はさらなる高みに達していた。後にも先にも・・ということなのだ。

願わくば、この日のはっぴいえんどの演奏の全貌の聴ける音源が世に出んことを。

一点、あえて苦言を呈するとすれば・・、オリジナルのLPにおいて、松本隆さんが、はっぴいえんどの経緯を記し、はっぴいえんどを総括する稀代の名文「早すぎた回想録」が、どうも、掲載されていないようなのである。

あの文章も、これまで1000回以上は読んでみて、実に、はっぴいえんどの在り方にじかに触れるに近い感覚をもったものであるので、ぜひ、後世においてはっぴいえんどに初めて触れる人のためにも、掲載しておいていただきたいと思うのである。

これ、勘違いでしたら、ごめんなさい。