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サラマンダー殲滅(上) (光文社文庫)

価格: ¥740
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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ストレートな復讐譚 ★★★★☆
テロで夫と娘を失った女性の復讐譚で、それだけなら小説の世界では「よくある話」でしょう。
ただ長い物語りながら、枝葉をうまく端折ったスピーディな語り口に載せられてページをめくるうちに、物語世界にのめり込んでしまうでしょう。
飛びなめや人間離れしたテロリストに代表されるSF的な要素はありますがあまりどぎつくないので、普段はスリラーを中心に読んでいるような人にもアピールする作品だと思います。
哀愁の中で闘う「せつなさ」に浸りながら ★★★★★
時は未来。復讐を誓う女性主人公が、協力者とともに、宇宙を駆け巡りながら、テロ組織に戦いを挑みます。

スピーディーな復讐劇というストーリー以外にも、読みどころ満載の本でした。
主人公の魅力、宇宙開拓の様子、惑星の謎の生物、テロ組織やテロリスト、個性的な協力者たち、テロリストの未来の武器、宇宙の航海の様子、テロリストとの戦闘、女性主人公が原因となる世界の変貌、その謎をおう、刑事と超能力者、超能力者の能力・・・。
きりがないぐらい、満載です。

復讐という状況、テロ組織との戦いとともに記憶を失っていく主人公の切なさが、基調になり、哀愁を誘う本でした。
すさまじい傑作 ★★★★★
私は現在32歳だが、十年余り前、
ヒロイック・ファンタジー一辺倒だった私の読書体験を決定的に変えた作品である。

ハードSFというほど小難しくはなく、
復讐劇というシンプルなストーリーを、
個性豊かな愛すべきキャラクターたちを散りばめて描く。
時間を忘れてひたすら読み進む、という体験を、
本当の意味で最初に味わわせてくれた作品です。

長らく絶版の憂き目にあっていましたが、
めでたく版元を変えて、容易に購入可能になりました。
「なんだ、SFかよ」と決めつけず、まずは読んでみてください。
作品によってはストーリーテリングに難のあるカジシンですが、
この作品では凄まじい牽引力を発揮しています。
きっと、下巻を読まずにはいられません。
最後は感涙! 絶対の満足保証付き! ★★★★★
私は、著者に対して「おもいでエマノン」をいつまでも求め続ける古い読者だ。だから、「OKAGE」には期待したが、見事に振られた。この著書も、はっきり言って「読みたい本が他になかった」「日本SF大賞受賞作品である」「文庫本で廉価」という理由で手に取った。期待はしていなかった、まったく。上巻を読み出してすぐに「ああー、しまった」と思った。やっぱり買うんじゃなかった。ステレオタイプの人物が、お定まりのストーリーに乗っかり、ハリウッド製大予算SF活劇のはじまりはじまり、という感じで登場。文章もマンガチックで、「おもいでエマノン」の情感にはほど遠い。しかし、ケチな私は「折角買ったんだから」と読み続けた。ここが大事です。ここで投げ出してしまわなかった私は、偉い! 東京駅から読み始め、新大阪についた時には、大慌てで書店に飛び込み、下巻をゲットした。今、買おうかどうしょうかと迷っている貴方、ラストシーンで感涙にむせぶことを、私は声を大にして保証します。
細かいことは気にしない ★★★★☆
確かに、短編作家が長編に初めて挑んだ危うさのようなものは
あるけど、面白いから一気に読めます。SFのアイディアも
たくさんつまっていて楽しいです。ただ、途中からSFというより
ファンタジーに近くなってしまってるけど。

別の人も書いてるけど、テロについてはまさに今の時代を
予測するような描写があって、この点は凄い。結末については、
まあ、この作者は切ない話が得意だから(せつないと言うより
むなしい結末ですが)。でもヒロインはテロの撲滅ではなく、
あのテロ集団の殲滅を目指してたのだから、目的を達成したとも
言えます。

細かいつっこみどころは満載ですが、それを補って余りある
面白さです。必読!とは言わないけど、読んでみたら?
ってすすめられる本です。