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マルテの手記 (新潮文庫)
価格: ¥578
カテゴリ:
文庫
ブランド:
新潮社
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在庫あります。カバーに若干キズがありますが、中は書き込みも無く綺麗です。
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ぼくにはどこにも心の拠り所がありませんー現代の始まり。現代人の誕生。
★★★★☆
近現代文学の名作『マルテの手記』
「世界」の全体性から分断され
「個」として漂泊する魂の独白。
文庫では、新潮、岩波、講談社と数種ある。
最も出版が新しい岩波の望月市恵訳は、
モダンで、ソリッドで、推進力と迫力がある。
定評あるのは新潮の大山定一訳。
都市の中を漂う詩人の心象を叙情的に表している。
巻末には15頁の訳者「あとがき」。
「どこにも心の拠り所がありません」というリルケの言葉。
この小説を書き上げてから15年間、まとまった創作から離れてしまったリルケ。
あとがきは、作者の内部から『マルテの手記』の深さと意味を照らしだし、
切実さが身にしみる。
風変わりな文学作品
★★★☆☆
風景を気軽な、内面の吐露、回想や雑感などが一見脈絡なくかかれている。
著者が伝えたいのは、人が生きる上で大切なこと。戻らなければならない原点なんだろうか。。。
普段は、あまりそのような原点を考えないことで気楽に生きている私が、ふと下を見るとそこには落とし穴だらけで、たまたま私は、足を踏み抜かなかっただけだということに気付かせられるような。。。
また、その恐怖こそ、私がもっとも身近に常によりそい生きているものの一つの現れで、しかも、私の人生上の問題解決の際、力の源泉となるものではないかと思わせる。
私は、この今も死につつある。しかし、死に向かって進んでいると自覚し、しっかりとその道を見定めることで、実は、もっとも生きている。
実は、それは疲れる生き方であるかもしれない。しかし、時に必要であり、崖ッぷちに瀕したときに、助けてくれる考え方を提供してくれるのではないだろうか。。。
さまざまな死をうたった書物
★★★★☆
今の時代において死をどのように扱うか。
現代人は不器用に死に対峙する。
マルテの手記の中でリルケはさまざまな個体の死をうたうことで
今ではおとしめられてしまった死をそっと持ち上げ
死を生の中に包み込む。
「手記」であるからあらすじなく、とりとめのない話が並ぶが、
どれも死の影をもって生をうたっている。
それでいてけっして暗くなく、何かここちよい
開かれた気持ちにさせてくれる。