「Wordy Rappinghood」はアートスクール・ラップの習作で、ファンク・ビートとシンセサイザーによる電子音の助けを借りて躍動感を生みだしている。見事な「Genius of Love」は、ジェームス・ブラウンに敬意を表した、スローでセクシーなファンクの傑作で、コール&リスポンスをくり返すボーカル、ラップ、陽気なメロディーを聴かせてくれる。「L'Elephant」にはピュアな喜びと遊び心があり、最高にヒップな託児所で歌われる童謡のようだ。彼らはドゥーワップの名曲「Under the Boardwalk」にも取り組んでいるが、これは単なる物めずらしさしか感じさせない。けれどもトム・トム・クラブは、トーキング・ヘッズの才人がデヴィッド・バーンだけでないことを見事に証明している。(Steve Gdula, Amazon.com)