最初は、学園長ことただのエロ爺である荒神洋燈にまつわる話。
まさかここまでのセクハラ爺とは！（ちなみに副学長も同類というｗｗｗ）
同じ男として恥ずかしくもあり、その歳まである意味若さを
維持しているのがうらやましくもあり。。。

次は、とある金持ち小学生の嫁探し。
その次は、前作登場の花咲さんの手伝いで熱血？野球試合。
どちらも、今までのキャラを巻き込んだお話です。
(その後、オオカミさんが犬目当てに亮士の家を訪れる普通の話があります)

そして、タイトルにもなっているマッチ好きの少女こと火村真知子さん登場。
最初は金持ちと勘違いして亮士君に近寄りますが、いろいろあって、、、。
最後にはオオカミさん、真知子さんに真意を尋ねれられて、、、
、、、、、、、ここはみなさん各自で確かめてください。。。ニヤニヤな展開です。。

初のラブコメ展開でオオカミさんの乙女心はいかに・・・　By月

巻頭の短編「おおかみさん北風と太陽のセクハラにぶち切れる」がいいです。
エロティシズム満開の、少女たちの暑さ我慢大会の話です。
もちろん、男女が絡み合うというエロティシズムではありません。

作中、Vシネマ１５禁の男女のからみを登場人物の少女たちが見る、というシーンがありますが、絡みそのものがいやらしく描かれているわけではありません。そうではなくて、それを見る少女たちの反応が、なんともエロティックなわけです。
あるいは、暑さにうだった少女たちが扇風機にあたり、あられもなく涼をとるシーンとか、お約束のビキニ巨乳をゆさゆさ揺らしながら走るシーンとか・・・。

いやあ、これは、良識ある大人として、ちょっと小さな子供には読ませられないなあ。
少なくとも、１２禁くらいにはしたいです。
もちろん、良識ある大人は、十分に楽しんでいいわけですが・・・あっ、痛い痛い石を投げないでください。

独特のキャラクタ満載の楽しい本です。
個人的には乙女さんがいいです。
許婚に無理やりナニを迫るエロな女の子でありながら、けな気な感じがする、という稀有のキャラクタです。

笑えて、エッチな雰囲気が楽しめて、読後感がさわやか。
エンターテインメントのひとつの見本と言っていいんじゃないでしょうか。

オオカミさんシリーズは、最後はいつも良い話しで終わるので、読んだ後はとても気持ちがいいです。
今回は、明るく元気で不幸な少女を助けます。どう助けるかは読んでからのお楽しみ。でもカッコイイんですよ、亮士くんが。
そして表紙を見ても分かるとおり、三角関係のラブコメ展開です。オオカミさんがまた可愛くなっちゃうんですよ、そりゃもう一段と。
この話しの元ネタは、マッチ売りの少女です。作者の沖田先生は、この物語の主人公が不幸になってしまうので、自分の手で幸せにしたいと思ってできた話しがこれだと言っています。とってもいい人ですね。
みなさんも、マッチ売りの少女が幸せになる様子を見てあげてください。

別のオススメ話しとしては、花咲さんの依頼で熱血スポコンしちゃう話しです。
この話しについてもあまり多くは語りませんが・・・頭取さんが活躍します。最後にビシッと決めてくれるんですよ。頭取さん好きな人は超おすすめですよ。

さて、これまでオオカミさんを読んできて、この巻を読まずに終わるということがあってよいでしょうか、いいえ良くありません。もう読むか読まないかの選択肢ではないのです。読むことは決定事項、あとはいつ読むかです。
さあ読みましょう！読んでこの幸せを分かち合いましょう！！

　収録内容
・おおかみさん北風と太陽のセクハラにぶち切れる（元ネタ、北風と太陽）
　御伽銀行の活動費を学園長室に貰いに行ったメンバーだったが・・・
・おおかみさん根角少年の嫁探しに強力するハメになる（元ネタ、ネズミの嫁入り）
　根角家次期当主の嫁探しをすることになった御伽銀行のメンバーだったが・・・（タイトルから予想されるオチでしたね）
・おおかみさん花咲さんの依頼でちょっと熱血スポコンしちゃう（元ネタ、花咲じいさん）
　夏の甲子園予選を前に野球部で内紛？が、そして御伽銀行のメンバーを巻き込んで対校試合が・・・
・おおかみさんと特に何も起こらない普通の休日〈元ネタ　無し）
　休日、掃除や洗濯が終わったおおかみさんは犬に対する禁断症状で亮士の元へ・・・
・おおかみさんマッチ好きの少女に宣戦布告される（元ネタ　マッチ売りの少女）
　苦学生のマチ子は亮士を見初め、おおかみさんに宣戦布告を・・・

　相変わらず、所々にマニアックなセリフが出てきますね（今巻では根角少年の話のおつうさんのセリフがお勧め）
　前巻ラスト登場のおおかみさんの天敵が登場するかと思いきや、今巻では登場せず、コメディ中心となっています。