ライブ活動を一切止め、スタジオで凝りに凝りまくり、ライブでは演奏が困難なほど緻密な計算の元作られたような印象を受ける。
ここまでは時代を引っ張ってきたと言っても過言ではないだろう。
パンクにキーボードを早くから取り入れ、他から異端に見られるなか登場。
それからパンクに鋭いナイフのようなダブ処理をしメタリックな感触溢れる新しいダブ・パンク音楽を作り出す。
そしてここでXT!C独特のメロディとリズムによる完成をみる。
しかし、ここから彼らは自分達独自の道を歩み進める。あれだけ革新性があったのに、いきなり時代を遡り、サイケ道を極めてみたり。
と、時代とは無関係な位置に定着。それでも相変わらず素晴らしい曲を書き続けている。
しかし、ロックとは時代と常にリンクし、スリリングな音楽を求めている。
そういったものを踏まえるとやはりこのアルバムが歴史的に最高傑作と言えるのではなかろうか。