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これがMBOだ!

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: かんき出版
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MBOの実際をわかりやすく解説 ★★★★★
MBOの理論の説明に留まらず、実際の経営陣の葛藤も含めて現場ではどうなっているのかを理解するうえで分かりやすい内容。投資ファンドというと、ハゲタカ的なイメージで捉えていたが、色々なタイプがあるということを実感した。MBOのような手法はもう少し日本でも応用してみる価値があるのではないかと感じる。ウチの会社にもその対象になりそうな部門や子会社がいくつかあるのではないか、と考えさせられた。
MBOの知識の整理に ★★★★☆
 MBOのしくみを理解するための教科書である。モデルケースの紹介と具体的事例へのあてはめがあるため、わかりやすくMBOをはじめて勉強する人にお勧めである。
 一方、本書で紹介されている3つのモデルケース、1)大企業のノンコア事業・子会社の独立2)オーナー企業の事業承継3)上場企業の非公開化のうち、新聞をにぎわせかつ問題視されているのはほとんど3)であることから、実務はMBOの理念とは離れたところでブームになっているという思いを強くした。

 本来MBOはマネージメントバイアウトなのだから、経営陣が株式を取得してスピンアウトするものと考えるが、実際にはPEファンド(プライベートエクイティファンド)が多額の出資を行うから経営者が大株主となることはまずない。本書は、島田晴雄氏とCVC(PEファンド)の共著であるから、MBOの影の部分についてははっきり書かれていない。また、PEファンドを使ったMBOの成功事例として新生銀行を紹介し、続いて日産の成功事例を併記している。後者がMBOでないことは明らかだが、前者もバイアウトファンドによる企業買収としか思えず、このような不正確な記述がところどころに散見される。

 2005年7月にワールドの非公開化が発表され、村上ファンドやスティールの存在におびえた上場企業の経営陣が買収防衛の有効策としてMBOを研究しはじめた。2006年6月にすかいらーくが非公開化を発表してMBOブームに火がついたというのが私の見立てである。MBO後に事業改革を実行して本当に株主価値は向上するのだろうか。買収防衛を最大の理由としてMBOスキームを使った経営者の今後を見極めたい。