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脳は出会いで育つ

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青灯社
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科学で紐解く教育のあり方 ★★★★★
脳はその複雑かつ神秘的な構造で私達を魅了するが、著書は更に先をいく脳科学と教育を結びつけた数々の研究について分析されていて大変興味深い。

キーワードのひとつは脳の臨界期。
その期間でしか学習できないという学習可能な期間を臨界期というらしい。つまり臨界期から離れた時期に学習しても学習の意味をもたないのだ。これらの臨界期や感受性期の研究が進めば、早期教育の是非や過保護・過干渉の影響や心理的な理論の形成時期、知能を育む有効な時期、更には脳卒中などのリハビリの有効な時期までもが分かるかもしれないというのである。これらが分かればその時期に適切な教育やアプローチができるのか、と考えると驚きと結果を待ち望む気持ちでいっぱいになる。

最新の「脳科学と教育」に関する研究が分かりやすくたくさん紹介されているだけではなく、謙虚で情熱的な研究者である著者に共感を覚える内容である。
教育やリハビリなどのプロはもちろん、親という立場なら興味深く読めると感じる。
脳という器官へ、はぐくむという関わり方は ★★★★★
この著者は、日立製作所で、国産初の超電導MRIの製品化に成功、脳機能の計測を可能とする機能的MRI装置開発といった、医療機器の開発において大変優れた業績をあげてきた方です。
経歴だけみると、機器開発=メカニック?という印象ですが、こういった研究の中で、脳の機能について第一人者と言える非常に深い知見をお持ちになられました。
中央教育審議会の専門委員としてもご活躍です。

この本は、そういった経験の中から、脳の機能に関して、一般向けに大変分かりやすく述べたものです。

脳の働きについて、現在、科学的に明らかとなった「事実」を、中立的に述べていらっしゃいます。科学者らしく、分かっていることと、まだ分からないことを、正確に表現していらっしゃると思います。
そういった脳を育てる、という視点の話だけではなく、

現在、脳の働きについての研究成果が、教育分野や認知症予防・治療などに、必ずしも応用されているとはいえない意外な事実、

「脳」と謳った巷にあふれる本(一般向けのお遊び的なものだけではなく、子どもの教育について書かれた本も!)は、科学的に事実と証明されたわけではないのに流行してしまっていること、

といったことが、よくわかります。
日経新聞(2007.8.10、テクノロジー面)に、「脳科学の分野、応用探る」という記事が掲載されましたが、この本を読むと、その詳細がもっとよく分かることと思います。

子育て中の人も、妙な子育てハウツー本を読むより、この本から是非読んでほしいと思います。
バイリンガルのデメリット ★★★★★
バイリンガルの人が活躍しているため、子どもに早くから英語を教えている親が増えているようです。でも、バイリンガルはいいことだけじゃないと、この本に書いてありました。
バイリンガルの人は、一つの言語に習熟せずに、二つ以上の言語を使い分けます。そのため、一本柱が通っていない、という苦痛、悩みを持つ人もいるのだそうです。精神的に不安定になってしまう人も多いとか。
子どもの早期教育を考えるためにも、いい本だと思います。