非公式階層でネットスフィアに大接近!!
★★★★☆
霧亥とシボがやって来たのは、臨時セーフガードと珪素生物が交戦中の非公式階層。
なんと、この非公式階層からネットスフィアへの仮接続には、ネット端末遺伝子は必要ない!?
集積槽からネットスフィアへのアクセスを試みる珪素生物から、この階層を守れるか??
臨時セーフガードのドモチェフスキー&イコとのやりとりも面白かった。
BLAME!で最大の見せ場といっても過言ではない第7巻、必見です!!
無限の迷路、破壊による突破
★★★★★
謎の人物・ドモチェフスキーの登場で霧亥の探索は新たな転回点を迎える。フリーク感覚溢れる造形はますますフッ切れていて、珪素生命体、圧倒的な破壊の美学など、このところの展開には何か他の追随を許さないような加速度を感じる。燃焼している作品と言えるだろう。そこでの「世界」とは上限がないかのような積層し続ける廃墟。破綻するほどに巨大化し複雑化した被造物は、すでに人の機能を凌駕したため、さらに増築し続けることだけを存続目的としている。人間の居住地は矮小化してたがいに断絶し、無人の空間では異質な生物群が際限なく増殖し、無機の生命体が通路の奥を徘徊する。膨大な情報量で成り立つ世界があらかじめ理解不能であることを暗示してか、読み解くためのキーワードは最小限しか示されない。ストーリー自体が外縁のない迷路なのかもしれない。現出した異質な空間はいったん入り込むと様々な解釈が可能だが、扉を開けるには、読み、かつ愉しめばいいのだから。
新章スタート!
★★★★★
やっと出ました、7巻!場所も移って、新キャラがドカッと出てきます。相変わらず、霧亥はピンチに陥ってますが(今回は例の銃を奪われ、シボともはぐれた。)、彼の体は異常に丈夫らしいので心配なさそうです。見所は、シボの新スーツが変形して駆除系数体を瞬殺するところ。ちなみにドモチェフスキーがスチフにヤラれてから霧亥がやってくるまで2244096時間と書かれていますが、これって93504日つまり約256年ってことですが、この漫画を読んでいると時々時間の感覚が変になります。同時刊行の「NOISE」もBLAMEファン必読の書です。