心の中のもやもやをいってくれる
★★★★★
よい本でした。
なんとなく、心の中にあるもやもやをずばり言ってくれた気がします。
そして、そのもやもやを吹っ飛ばす方法も語ってくれます。
石井さん、ずるいよ(笑
★★★★★
過去のセラピー的な石井作品と比べて、小説として出した「カボ」にはどこか違和感があった。石井氏らしいさよりも、小説であることを優先したところに、彼の作品である理由が感じられなかったのである。
本作は、セラピスト、作家としての石井氏らしさが存分に発揮された作品。小説であるが、実は小説ではない。ノウハウでもあるが、セラピー本ではない。物語に心動かされ、おじいさんが投げかける「心のゲーム」に唸る。石井氏の小説形式の作品として、また一歩完成に近づいたのではないだろうか。
正直、感動してしまった。石井さん、この作り方はずるい(笑
ストーリーは読んでから。そして、必見はあとがき「挫折のススメ」である。ぜひ、一気に読んで、あとがきを読んでほしい。これが素晴らしい。
2010年の自分の生き方を考えることができるはずだ。
空を流れる雲のようにゆったりとした気持ちになれます。
★★★★☆
非常に読みやすく1時間弱で読めます。最後の引きこもり少年の頑張りが感動的です。ネガティブをポジティブにゲーム感覚でこころの洗濯を。たまには、時間を作って空を眺めて雲を眺めてみようかなっと思いました。
「心のブレーキ」の外し方〜仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー〜
感動しなければ心が壊れているか?
★☆☆☆☆
という強迫観念を持ちそうだ。
「かぼ」に続く小説(形式)シリーズ第2弾である。
「かぼ」よりは登場人物もエピソードも多いので
作品としては「読める」。
しかし・・・どうにもリアリティが無い。
この人のレクチャーが非常に面白いので、
本音を言うと大感動して共感したいのだが、
どうにも作品としてのアラが目立ちすぎる。
このシンプルな作品の深さ、繊細さ、
思いがあふれてこぼれるばかりの行間、
そして、精神性の高さに共感できないなんて、
何のために学んでいるのだBeのない愚か者!
と自分を叱る(自分の)声が聞こえるようだ。
・・・こういうのが怖いな。
それでも、わけも分からず大絶賛は出来ない。
小説として読むから悪いのだろうが、
どうしてもプロットや設定に無理が感じられる。
素直で清潔感があり、小学生でも読めるシンプルな文体は
いいのだが、いかんせん構成力が・・・。
リフレーミングなどのテクニックをダイアローグに
無理やり詰め込んでいる感じがする。
ダイアローグの枠組みとなるストーリーがウスイので、
速攻で作られたペラペラの書割のように感じられる。
しかし、感心する点もある。
職業柄だと思うが、とにかく「女性の言葉遣い」の再現が巧みだ。
これだけはいつも感心する。
レクチャーでのレスポンスや語彙選びの巧みさと、
テクニック系の著作の文体などが気に入っているため、
小説にそれなりのクオリティを期待してしまうが、
それは木に寄りて魚を求むと言うことだろうか。
ロゴセラピーを受けているような気分になる物語
★★★★★
どこにでもいそうな人間が、誰でも抱えそうな悩みに
胸を痛めている。そこに、絶妙のタイミングで表れる老人。
“ゲームをしませんか?”と問いかけ、6人の人生の見方に
癒しと希望を与えていく姿は、「ロゴセラピー」を提唱
したV・E・フランクルを彷彿とさせてくれます。
最後の7人目の「ぐっばいゲーム」は涙なしには読めません。
165ページは特にヤバイ。
心のリトマス試験紙のようなオムニバス小説です。