男性的ではないが、女性的でもない。力強くはないが、弱々しくはない。ものすごくウマイわけではないが、ヘタクソではない。独特の鼻にかかったブラジルなまりの彼の歌声を聴くと、高校時代の甘酸っぱく、ほろ苦い思い出がナマナマしく心の中でよみがえる。
ヒットした「スーパーチャンス」の他にも「レディ・フリー」や「インディアン・サマー」など傑作ぞろいで、これは「名盤」と言ってよいCDだ。