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ミステリーの書き方 (講談社文庫)

価格: ¥691
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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「はじめに」と「解説」 ★★★★☆
この本を編集したローレンス・トリートが書いている本書の「はじめに」を、皆さんの参考になると考えて一部抜粋する。

「(前略)この本で語られるガイドラインはどれも貴重だが、ガイドライン以上の何物でもない。読めばおわかりのように、作家によって創作の方法や姿勢はまちまちだが、それだからこそいいのである。(中略)この本には、成功したければ規則に従うべしなどということはどこにも書いていない。たくさんの助言の中から読者自身が選びとるのだ。さまざまな創作方法が紹介されているところにこの本の価値がある。(後略)」

つぎに、本書の「解説」を書いている池上冬樹の言葉を抜粋する。

「(前略)ことミステリーに限ったハウツー本というと、きわめて少なく、せいぜいH・R・F・キーティングの『ミステリの書き方』(早川書房)(←原文括弧書き)ぐらいだろうか。キーティングの本は細かく章立て、基本的なことを教えており、小説ファンにも参考になるところが多々あるが(名著です)(←原文括弧書き)、ただ少し専門的すぎるかもしれない。もっと簡単で要を得た、楽しいガイドはないか? そう思っている人に最適なのが、本書である。」
ミステリー作家志望者へのプレゼント ★★★★☆
本書はアメリカ探偵作家クラブの重鎮たちが,ミステリー作家を志望する人たちに贈るプレゼントである.本書は創作のノウハウを提示しているだけではない.一流の作家も作品の執筆において,悩み苦しむということを赤裸々に告白している.産みの苦しみという言葉がある通り,やはり素晴しい作品を作り出すためには,才能だけでなく,血のにじむような努力が必要である.

ミステリー作家たちが,自分たちの企業秘密ともいえるノウハウを披歴するということは,普通は考えられないことであろう.しかし,恐らく彼らは自分の技量や才能に自身があり,またミステリー小説というジャンルの発展を切に願っていると思われる.あるいは,彼らも想像しえないプロットやトリックが,本書を勉強した作家の卵から生まれてくることを願っているのかもしれない.
銀の弾などない ★★★★★
ミステリーという一ジャンルものに限定しているようであるが、その実物書きに共通した問題を数多く取り扱っている。
また、各課題に、多くの著者にインタビューするという形をとっているため、回答の中には相反する文面を見られる。が、それこそが本書の醍醐味であろう。

物書きを目指している人ならば読んでみて損はない良書。
ミステリー作家志望でも、そうでなくてもOK ★★★★★
ミニサイズですが、情報量は異常なほどあります。
ミステリー作家志望の方は絶対必見!
その他でも必要!
科学捜査の勘違い、ミステリーへの勘違いなど、ミステリー系の方はもちろん必見。
短編小説への偏見を解く、サスペンスの必要性、手直しの大切さ、やり方など、小説家ならもちろん必要!

ただ、結構昔のアメリカのことなので、現代の日本では通用しないことも。(原稿持ち込みなど)
それでも、小説家志望、もしくは小説家の方は必見確実!
私の研究室のゼミの課題図書。 ★★★★★
 米国ミステリー作家協会のアンケートをもとに編集された1976年の本の翻訳です。アンケートによる部分と、特定の作家が自分の手法を説明している部分が交互に出てきます。ある意味では、古いです。
 この本の見方は、2つに分かれると思います。ひとつは、古典的なミステリーファンのためのもの。有名な作家が、それぞれどのような作法を採っていたかがわかり、米文学研究としておもしろいでしょう。
 もうひとつは、作家を志す人のため。実際の当時の作家ですら、あらかじめアウトラインを決めておくべきかどうか、という根本問題で、諸説が出てきます。このことによって、うまくバランスよく、アウトラインの必要性とその限界がわかるしくみになっています。
 クーンツの本と同様、本気で作家をめざす後輩たちのためにに、成功した先輩たちが忌憚なく自分の手の内を明かすものですので、内容的な好き嫌いは大きく分かれるでしょう。しかし、好き嫌いではなく、まず読んで、諸説を参考に、自分の考えをよくまとめ直してみましょう。