疲れている方にお薦め
★★★★★
「人はなぜ森の中で癒されるのか」が本書の中で考えられている。文体は、著者の語りを聞くように平易で読みやすい。疲れている方にお薦めの一冊。著者は、精神カウンセラーから森林の保全活動へと興味をシフトさせるが、その理由がこの書で語られている。ムクの木を贅沢に使った家を長野に建て、薪ストーブで暖をとりながら、近くの林を時々歩く。自らそんな生活を楽しみながら、身体の自然なあり方とは何か、自身の身体の声に耳を傾けることがなぜ大切かを、各地で先駆的な活動をしている方の言葉をつむぎながら考えていく。身体のことを考えながら、環境の大切さを語っている点で、環境教育の本としてもお薦めである。