MIKE OLDFIELD Tres Lunas (2002 UK limited edition 13-track enhanced 2-CD set comprising the album of Ibiza-influenced chill music including the single To Be Free plus a CD-Rom introduction to an online Mike Oldfield computer game!
テクノとして聴いて名盤。
★★★★★
プログレッシブロック、そしてエクソシストのテーマとして有名なMike Oldfieldですが、今回はテクノユーザーの一人としてレビューをつけたいと思います。
このアルバムではテクノの中でも癒し系のサウンドである「CHILL OUT」に挑戦しているMike Oldfield。
それは完全に癒し系の世界となっています。テクノ独特の重低音と、もちろんシンセ、それにピアノに、パーカッション、さらに彼のギターが流れ出すだけで完全に彼の世界に飲み込まれることでしょう。
テクノのアルバムとして聴いてもその雰囲気は抜群に「CHILL OUT」のTOPアーティストと並んでもおかしくないほどのCDの完成度になっています。
ENIGMAや癒し系音楽なんか聴いている人にぜひ聴いてもらいたい音楽です(歌モノが2曲ほど入っています。)
ジャケからも分かるとおり夜や眠る前にピッタシのアルバムではないでしょうか。プログレッシブを極めているだけあってCD全体のまとまりのよさでは群を抜いています。
このアルバムが次のCDの繋ぎ程度で埋もれてしまっているのが残念です。もっとテクノを普段聴いている人に聴いてもらいたい音楽。
あと、2枚目のGAME CDは別にいらない気もしましたが・・・
月夜のドライブにどうぞ...。
★★★★★
最近(といっても、作品のインターバルが長い人なので一昔ぐらい前か。)の一連の「チューブラーベルズ」シリーズの狭間での小品的な作品。
初期3部作から「呪文」の後に発表された「プラチナム」みたいなところか。
今回は、チル・アウトとかいうディスコ系のアレンジだそうで、得意の大作路線もトラッドフォーク系のフレーズもワールドミュージック的な
スパイスも薄くなっていますが、マイクのギターフレーズが始まった瞬間、紛れも無い彼の音楽ワールドが始まります。
ゆっくりと流れる川のような雄大さ
★★★★★
マイクオールドフィールドは、映画『エクソシスト』のテーマ曲を手がけた人なんですが、当時はどうしても映画のイメージからか、おどろおどろしいサウンドを作る人と思われていたようです。
マイクオールドフィールドの音楽は、むりやりジャンル分けすると「プログレッシブロック」になると思いますが、『勢い』とか『激しさ』はあまりありません。
むしろ『静寂』とか『癒し』という言葉がしっくりくるような音楽です。
『トレス・ルナス』にはゆっくりと流れる川のような、雄大さがあります。