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Islands

価格: ¥1,221
カテゴリ: CD
ブランド: Blue Plate Caroline
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曲ごとのボーカリストが特に豪華 ★★★★☆
1987年リリース。通算12枚目。このアルバムを中期マイク・オールドフィールドの傑作にあげる人も多いと思う。それはまるでアラン・パーソンズ・プロジェクトばりに曲ごとにそれぞれにピッタリのボーカリストを用意して歌わせる、という贅沢な試みが実践されているからだ、と思う。

聴けば一発でそれと分かる表題曲2のボニー・タイラーをはじめ、マギー・ライリーに似たアニタ・ヘジャーランドを配した4・6・7、ケビン・エアーズの3と素晴らしい。つまりこのアルバムの最大の聴きどころは『歌』にあると言えるだろう。

それ以外にもマイク自身のギターも冴えている。サイモン・フィリップスのバック・アップも素晴らしく、とても印象深い一枚だ。
開放感に満ちあふれた美しい作品 ★★★★★
87年発表の12作目。マイク・オールドフィールドは特に好きなアーティストで、未だに頻繁に聞くのだが、最も愛聴しているのがこの作品。私個人としては87年度のベスト・アルバムだと思っているのだが、当時の音楽雑誌の評価は全てにおいて厳しく、批判そのものを超えて怒りのようなものを感じる中傷じみたものまであったほどだった。この作品は明るく開放感に満ちた美しい世界を持っており、それは従来のマイクの作品とは懸け離れていたものだった。彼が多くの人に期待され、それを裏切った作品であることは明らかであり、あの批判のオンパレードは逆に言えば、当時たくさんのファンがライター諸氏にいたことの現れだったのだろう。本作はフェアライトを駆使した打ち込みをベースとした作品であり、マイク自身も後に、休暇を終えて帰ってきたら機械が勝手に音楽を延々に鳴らし続けていて、あんなものは音楽ではないと思った・・・といった内容のネガティヴな発言をしており、本作の後は従来の作風に戻ってしまっている。しかし、本作の素晴しさは聞けば分かると思う。大作の1.からラストにまで美しいことこの上のない世界が広がっている。1.のイントロからエンディング近くの希望に満ちあふれたギター・ソロ、そして終わった後の余韻・・・そしてボニー・タイラーの歌う2.ケヴィン・エアーズののんびりとしたヴォーカルが素晴しい3.(ちなみにこの曲はケヴィンのアルバムでも再演されて、彼のカム・バックのきっかけとなった) と全てが素晴しすぎる。トロピカルだが、何故か冬が良く似合うため、私は毎年初雪が振ると必ず聴いている。初雪が降るまで我慢して聴かないようにしているほど好き。マイク自身も失敗作だと思っているようなので、今後もこの作風は出てこないかもしれないと思うと残念でならない。彼の新境地の第一歩になるはず作品だったのだけどな。
古くからのファンのための大作とヒット狙いの歌曲がバランスよく収められた傑作 ★★★★★
1984年リリースのキリングフィールドのリリースから3年後の1987年にリリースされた作品、マイクにしては比較的長い3年間の空白期間を経てのリリースなので(中継ぎ的なベスト盤は出ていたが)案外制作は難産だったのかもしれない。2曲目の20分近くの「ウインドチャイムズ2」は「クライシス」や「レイク」の延長線上の楽曲で、前半のアップテンポのリズムから中盤の物静かな展開、終盤の盛り上がりというマイクの王道的な展開が聞ける。「クライシス」と比較すると楽曲が複雑で、細部にわたって神経質すぎるほどのデジタル細工が施されており、3年間の制作期間の納得できる出来栄えだと思う。ボーカル入りの楽曲は個人的にはマギーライリーの「ムーンライトシャドウ」や「トウフランス」を超える楽曲はないが、GTRのマックスベーコンが熱唱する「マジックタッチ」はPVの不気味さがしっくりくる重厚感のある硬質な楽曲、6曲目の「フライングスタート」は恩師ケビンエアーズとのデュエット曲でシングルカットされた。(当時自動車のCMに使われていた記憶がある)ボニータイラーの曲も感動的だが、ボニーは87年当時にはすでに一昔前の人といった印象で、85年くらいに本作がリリースされていれば、注目曲になったのではと思う。当時実現しなかったGTRのセカンドアルバムでもボニータイラーをボーカルに起用していたが、マックスベーコンつながりで起用されたのかもしれない、アニタヘザーランドの曲も悪くないがアニータの声が若すぎて、楽曲の大人びた雰囲気に溶け込んでいないような気がする。「クライシス」や「ディスカバリー」に比べると聞く回数が減ってしまうのは、やや中途半端なイメージが原因なのかもしれない。しかし、マイクのファンには必携盤、僕の持っている本作のCDジャケットはモノトーンの波や雲の不気味なジャケットで、本作の南国無人島的な陽気なイメージを本作には持ち合わせていない。米英でジャケットを分けたのかも知れない。本作にあわせて全曲のPVを制作したビデオも販売された。「マジックタッチ」と「フライングスタート」のビデオは一見の価値があると思う。
彼の最高傑作。 ★★★★☆
 最高傑作と言いながら星が四つ?というところですが、「チューブラー・ベルズ」と「オマドーン」は、もう文句なしの星五つ。それと並べるには少し疵がある。「ウインドチャイム」はパート2がどうも凡庸な出来だし、「ムーンライトシャドウ」で有名になったマギー・ライリーを思わせるアニタ・ヘジャーランドは、あまりにそれを思わせて僕としてはつまらない。
 だが「ウインドチャイム」パート1は最高の出来だ。マイク得意の次々と旋律が展開して行く構成。でも、「チューブラー」のように切なくはなく、「オマドーン」のように重厚で幻想的でもない。僕は20代の頃、日曜の朝は目覚まし時計代わりにこの曲をセットしていた。うららかな春の日の、最高に晴れた気持のよい日曜の朝の、気持ちの良いコーヒーと焼きたてのトーストが似合う曲なのだ。マイクに、こんな曲があるのだ。この人は本当にすごい。
 あとは、アニタ以外に3人のボーカリストがそれぞれ一曲ずつ歌っている。素朴な旋律。それが何とも美しい。楽しげですらある。けだるく優しく歌う「フライングスタート」、若者がハイトーンで歌う爽やかさに満ちた「マジックタッチ」、どちらもいい。圧巻はボニー・タイラーの「アイランズ」。しびれる。ソウルフルで、雲を突き抜けて天国に通じる永遠の階段を思わせるような歌声。ジャケットの写真そのままの、魂が洗われるような祈るような熱唱。ヒーリング系じゃない。そんな弱弱しいものではなくて、・・・うん、賛歌。スマートな賛歌。マイクと才能ある歌手たち。彼らが出会うと、こんなに素敵なものが出来上がる。
 傑作インストルメンタルと、色彩豊かな名曲たち。それが全部おさまったこの一枚。なんて贅沢な一枚だろう。しかもこれは、ベスト盤じゃなくて、単なる一枚のアルバムなのだ。びっくりしてしまう。
私の最高の愛聴盤 ★★★★★
マイクのキャリアの中期には、ポップなメロディの歌モノと、壮大なインスト大作を無理なく1枚のアルバムに収めた名作がいくつかある。その中でも私は本作を推薦したい。とにかく圧倒的に美しく、圧倒的に完成度が高い。

構成としてはtrk1が大作インスト、以降が多彩なボーカリストとともに製作した歌モノ。

trk1は、マイクと、当時の重要なコラボレーターであった現TOTOのサイモン・フィリップス(ドラム)により製作されているが、穏やかなメロディと緊張感ある演奏が完璧な調和を見せる傑作。

後半の歌モノは、とにかくボーカリストがすごい。ボニー・タイラー(trk2)、ケヴィン・エアーズ(trk3)、マックス・ベーコン(trk5)などは、どれも彼らの個性を活かした素晴らしい楽曲で、個人的にはtrk2の美しさ!に感動した。ボニーというと、力任せにロックしていると思われたかもしれないが、これが本当に壮大なメロウな曲。そしてこれが彼女の実直な歌唱にマッチしている。

そして、本作最大の発掘は、まさにマギー・ライリーの再来かと思わせる歌姫、アニタ・ヘジャーランドの活躍だろうtrk4,6,7というアルバムのハイライトで歌声を披露するが、とにかく透明感があり感動的である。trk2のメロディを引き継ぐ形で更に煽情度を増した感動のtrk7は何度聴いても溜息が出る。

正にマイクの中期の代表作だと思う。これがあまり引き合いに出ないところに彼が本当に正当な評価をなされていないということが現れているのではないだろうか。