なんという演奏か。BRAVO!
初めて聴いた時はもうただただ呆然としたものだった。
有名な話ではあるが、ホロヴィッツは作曲家と生前に親交があり、この「ソナタ2番」は
作曲者が1931年に改訂した時にホロヴィッツが作曲者の許可を得て、
改訂時に削りすぎた部分を中心に、独自に編みなおされたものである。
このヴァージョンは唯一ホロヴィッツが桎a!用している(楽譜が外に出ないため)
ということもありこの演奏は、もう他の追随を許さない出来である。
このCDの演奏はラフマニノフの没後25周年を記念して行われたライヴ録音であり
観客の熱狂たるやすさまじく、このCDを聴けば自分がそこにいなかったことが
悔しいとさえ思われる。ホロヴィッツの全てのCDの中でも屈指の名演である。
ライヴ録音の最も良い形がここにある。
尚、「ソナタ2番」には80年代の録音もあるが私は断然こちらを推す。