チャートを利用した考え方、文章作りの基礎知識を得る事ができます。
本書では、どちらかといえば、チャートを作って考える、部分の内容が充実しています。
しかし、最近では、本書以外にも、発想法に触れられた本は多いので大変特徴的という事もありません。２００３年発行ですので、現在ではやや、やりつくした観のあるテーマとなっていました。

図表でうまくまとめることはコンサルタントに必要な基本テクニックの
ひとつです。自分の考えや顧客の意見、社内のプロジェクトメンバーと
の議論など、その内容をイメージ化する、あるいは整理するという技術
は改革プロジェクトなどを推進するリーダーには必須です。思考の生産
性を高める「チャートで思考する」具体的な方法論がこの本から学ぶこ
とが出来ます。

あると便利。図解の辞書代わりに使える。
ただ、図解の経験が無い人は、
開米瑞浩氏の『SEのための図解技術』の方が良いと思う。
＊本書のサンプルが、@ITのサイトに掲載されている。
　まずは『図解言語はSEの現場で役に立つ』で検索されることをオススメする。

●良い点
・図解の網羅性が高い。
　使用頻度の高い図を、余す所無く紹介している。(詳しくは、目次を参照)
・コンパクトで的を射た説明。
　図を書くために、本当に大事なところを抑えている。

●残念な点
・説明が端的過ぎ、類例も無いので、初学には向かない。
・例題の出来は良く無い。
　提示される情報が回答に十分でな為、実体験が無ければ歯が立たない。