ちひろの絵は時代を超えて幅広い人に愛され続けています。
その魅力の源に何があるのか、
絵とともに綴られたちひろのことばから
じわじわと伝わってきました。
20歳でのぞまぬ結婚をし、夫が自殺したこと、
戦争、
日本共産党員である夫との出会い、
絵描き、妻、母としての生活…。
その人生からにじみ出る、
人を深く愛する優しさと強さが、
あの子どもたちを描き出したのだと実感できました。
「大人というのものは、どんなに苦労が多くても、
自分の方から人を愛していける人間になることなんだと思います」
こうしたちひろのことばから、
今、私たちが人として守るべきものが
深く伝わってくる気がします。