今の日本に欠けるもがここにはあります
★★★★★
いわさきちひろさんを知らない人はいないと思いますが、この本によって生身のちひろさんが蘇ってきます。恋したり、悩んだり、喜んだり、悲しんだり。
またその中から、あの素敵な絵が生まれたのがよく分かります。
対談の中にある政治批判、今でも通用します。美しい日本を目指す人は、まずこの本を読んでもらいたいです。美しい国、社会は力づくで造るものではありません。人間の優しさ、思いやりのない国にしたのは誰でしょうか?
貴重な写真やデッサンがたくさんあります、手元に置く価値は十分あると思います。
意外ながらも嬉しい驚き
★★★☆☆
ほとんどの日本人がいわさきちひろの絵を一度は見たことがあるのではなかろうか。そのくらい有名な童画家である。しかし、彼女の書いた挿絵のついた絵本に幼いころから馴染み、去年もクリスマスカード用に彼女の絵のカードを買ったにも関わらず、私は全く彼女のことを知らなかった(恥ずかしながら女性であることも知らなかった)。たまたま手にとったこの本を読んでみて強い衝撃を受けました。彼女の絵が好きな人は、夫への愛、子供への愛、仕事への愛に満ちたこの本を一度読んでみて下さい。独特なタッチとにじむような色彩と、優しくてちょっとさびしい雰囲気の絵から想像もつかないくらい情熱にあふれた芸術家「いわさきちひろ」が発見できます。
こんな人だったの?!
★★★★★
いわさきちひろというと何だかまじめな感じの子どもの絵のことしか知らなかったけれど、この本では、今まで見たことないような彼女のデッサンや、一女性としての内面のエッセイが集められてて、新しく興味がわきました。顔も意外にかわいい。月光荘のスケッチブックを使っているなんて結構おしゃれ。昔のファッションイラストなどもあって、視点も面白いので、読んでみると新しい女性像がつかめて今までと違った目で見られるかも。