レコーディング当時、安っぽい打ち込み電子音をバックにマイクに向かった布施さんはどんな気持ちだったのでしょうか。重ねてジャケット写真も安っぽい。それでもレコーディングをしてレコードを出してもらえるだけマシだったのでしょう。布施明の長いキャリアの中でも安っぽさNo.１のアルバム。

金返せ！と思わず叫びたくなるような内容。
ムダにメロディをはっきりさせて楽曲自体の味わいを完全に破壊してる。
現代風にアレンジしたつもりだろうけれど、若い層で布施明を聴こうと思っている人にも、昔からのファンも誰も得しないひどいベストアルバム。

アレンジは、打ち込み音満載で安っぽく聴こえるのが残念。
ただ、古いオリジナルの、時代を感じさせ過ぎるのが苦手の方には
これもアリかもしれません。
布施さんのヴォーカルはもう美声満開！若い頃より力も抜けて
今ほど枯れていない・・・素晴らしいです。最高！！
この声を、本物のストリングスや管楽器を使った新しいアレンジに
乗せられたら・・・と、ないものねだりをしてしまいます。
ファンの方には、キング時代のベスト盤を持っていても、
コロムビア時代を網羅したこのアルバムもお薦めです。
（“ベストコレクション２０”等コロムビア時代のベスト盤とはかなり重なりますが、
当時のシングル盤ＡＢ面が収録されているのは魅力です。）