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文豪ナビ 谷崎潤一郎 (新潮文庫)

価格: ¥464
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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谷崎へのいい取っ掛かり ★★★★☆
作品や作者との出会いというのはほんとに不思議なものです。そこには読み手と書き手の相性だけではなく、読者にとってのタイミングというものが決定的に重要になります。私にとっての谷崎もそのような存在です。そうじゃなければこの年で谷崎を手に取ることはなかったでしょう。この作品は、そのような偶然の僥倖に恵まれない人々にとっては天からの恵みのような存在なのかもしれません。現代の若者向けの安直な入門書と思って手にしたのですが、思った以上にうまくまとめられています。私は、だいぶ谷崎の作品を読んだ後にこの作品を手に取りましたが、十分楽しめました。谷崎の伝記や生い立ちが簡潔にまとめられていて参考になります。また有名な作品のさわりの部分とまとめが現代的なパースペクティヴから紹介されていて、現代の読者にとっていい取っ掛かりを与えてくれるのではないでしょうか。谷崎の作品の中での関西弁の解読と論評などがあればもっと参考になったと思われます。
谷崎、何から読んだらいいかわからないときいいかも。 ★★★★★
 谷崎は大学の時に、あの有名な代表作、「痴人の愛」を読んでとりこになった記憶があります。あのお話は、大正版SMとでも言えるでしょう。主人公(今でいうそこそこのエリートサラリーマン)がナオミという悪魔的女性の体を愛撫する描写はこっちがどきどきしました。
 この本は、全くのビギナーから、「そこそこ谷崎読んでるよ」という方まで楽しめる一冊だと思います。
 一つ一つの作品についても、簡単なあらすじや、名場面などはそのまま掲載されていたりして、「ああ、この作品、最初からちゃんと読んでみたい!」という気になります。
 なお、谷崎文学を愛する、女優の本上まなみさんの「谷崎論」も彼女独特の面白い言い回しで書かれていて(彼女は関西出身で、それも谷崎好きの理由の一つだそうな)、本上さんの本も今度読んでみようかな、と思いました。
 松子夫人など、物語の背景となった女性なんかにも触れてあるし、谷崎の「猫論」なんかも面白かったです。