懸命な人は美しい・・・。
★★★★★
子供向けの本コーナーにあったのですが、全世代問わず読める良い本だと思います。高橋由佳利さんは、一葉以外にも、与謝野晶子、林芙美子などの伝記マンガも手がけられていますが、主人公の懸命な様子を描く画力に引き込まれて読み入ってしまいました。
非常に良く判りやすい本です
★★★★★
話の導入はさくらももこが、伝記の部分は高橋由佳利が漫画を描いています。
現代っ子を代表するまる子が、まるでこの本を手に取って読まんとする子どものようです。
合間にもさらくももこの4コマ漫画や監修の先生方の解説が沢山入っています。
明治時代にあって女性が仕事を持つことの難しさ、更に作家という道筋・生活の困難など、時代背景や当時の庶民生活も詳しく知ることが出来ます。
吉原の近くに住み、そこで見た物が作品の下地となっているため、当時の歓楽街についての記述もあります。「たけくらべ」は正に芸者となる運命を持った少女の物語です。
そして、ようやくその実力を世間に認められ、多くの作品を生み出し始めて、1年ほどで結核を患い、ついには24才という若さで亡くなります。
作家になりたいという小2の娘に読ませました。何度も読み返しています。
私自身も樋口一葉をまったく知らなかったので良い機会となりました。
彼女の作品は文体が詩的な感じで面白そうですが、子どもには難しそうだし、何より恋愛小説ですから、この伝記を通してまずは樋口一葉その人を知ることの方が良いかと思います。
樋口一葉さんの姿を拝見したようです!
★★★★★
先日借りて読みました。樋口一葉さんの凛とした姿に魅せられます。彼女がわずか24歳とい若さで人生を終えられたことが残念でなりませんね。また妹さんの姉〔一葉〕に対する愛情も不変のもので感動しました。高橋さんの漫画もやさしい雰囲気を醸し出していてとても好きです。久しぶりに内容の充実した少女漫画に出会えたという思いです。「たけくらべ」を高校時代に読みましたがそれっきりになっていたので、また小説も読み直してみたいです。
5000円札に愛着がわきました♪
★★★★★
「トルコで私も考えた」の高橋由佳利さんと、「ちびまる子ちゃん」のさくらももこさんの共演。「りぼん」読者だった私にはとても嬉しい一冊。お二人が物書きであり、実際に商売にも関わっている生き様は、樋口一葉をはじめ近代女性文学を語るにふさわしい。子供達に本物(美しい日本語)にふれる楽しさを与え、きっかけづくりに最適である。
解説も優しくかかれており、興味深い写真資料も沢山あって、大人も子供も楽しめて、満足感がある。カバーの裏もこったりして色々工夫のある。
強い女性ですね!
★★★★★
今まで私は、樋口一葉をまったく知りませんでした(恥)
今回、ちびまる子ちゃん&高橋由佳利だったので、この本を購入しました。
最初は、読みつつも高橋先生の絵ばかり気になっていましたが、
いつの間にか気がつけば、父や兄の死、
そして貧乏な生活の中での一葉の小説にかける夢に感動し、
一葉の短い一生に悔しい思いをしている自分がいました。
この本は漫画ばかりでなく、何ヶ所か文章でも一葉の説明を書いてあるページがあります。
その文章には「ちびまる子ちゃん」の漫画が描いてあり、むずかしそうな文章もやわらいでいると思います。
一葉の執筆活動を応援してくれていた人に「森鴎外」「島崎藤村」などの名前が出てきたことにも驚きました。
同じ時代だったなんて・・・。
次は「一葉」本人の小説を読んでみたいです。