第３章の87ページまでは野口 広｢トポロジーって何だろう ｣を先に読んでおいた方がより分かりやすいです。それ以降は同じ瀬山先生が｢トポロジー万華鏡〈1〉｣にもっと読みやすい解説をしています。

本書は主に、２次元閉曲面の分類について、位相不変量としてオイラー標数と単体的ホモロジー群をとりあげ、豊富な図と具体的な計算を示しながら詳しく解説してくれます。話の進め方が丁寧で非常にわかりやすく、トポロジー入門書の最高傑作と言えるでしょう。入門書なので、知識としては基本的な事柄が中心ですが、実は、『理解する』という行為が創造的であり芸術的であることを教えてくれる、という意味でとても高級な本なのかもしれません。このわかりやすさはアメリカでもウケる、と思っているのは僕だけでしょうか？？

トポロジーの入門として、私はこれを読みました。
これは、位相が苦手な私でも、楽しく理解しながら読むことができました。
これから、位相について、もっと学んでいきたくなりました。