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スワンソング (角川文庫 お 49-6)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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正直言って期待外れ ★☆☆☆☆
 読書の秋、恋愛小説が読みたくて、購入しました。著者の他の作品は読んだことがありません。文庫の裏表紙、帯に書かれたキャッチフレーズにひかれて読みましたが、正直言って期待外れでした。
 主人公も、彼を取り巻く2人の女性も、きちんと問題に正対せずにただ嘆いているだけで、共感できません。感傷的で繊細な表現が多用されているのも、内容に照らすと薄っぺらく感じます。2人の女性像があまりに分かりやすいステレオタイプで、男性目線で描かれているのも不愉快です。女性はこんなにバカじゃないと思う。結果、主人公だけが安全な場所から思い出を振り返っているのも、嫌な感じです。恋愛小説でありながら、誰も本当に相手を愛していなかったのだと解釈しました。
こんな文体を書く方でしたっけ? ★☆☆☆☆
アジアンタムブルーを読んで大崎先生のファンになりました。
もちろん、ノンフィクション系もほとんど読んでます。
(まあ文庫本ばっかりですが・・・)
今回は久々の恋愛モノ!と思って読み始めてみたら・・・
もう、出だしから、わけのわからない気取った比喩、
ありえない主人公の行動、
短絡的に死を美化したストーリー展開・・・

だいぶ残念です。どうしちゃったんですか?
つらくつらく悲しい ★★☆☆☆
つらくつらく悲しく重く。
けして救いを見出すことができなかった。
1人の男性を基軸とした2つの恋愛を描く小説は多くとも
ここまで救いようなく描くものはあっただろうか。

だれもが救いようがなく、落ちていく。
落ちて、抜け出せない、沼のような感覚。
それを描いているとしたら、本作は秀作である。
読者は思いべったりとした泥沼に引き込まれえる。

通常の人生において、
人は生産性と効率の中で
ふわふわと生きている。
一歩はずれたところに(まるで山手線から一歩外にはみ出したとたんにといったみたいに)
そこには果てしなく外れへ向かう列車が走っているんですよ
といわれたみたい。

怖い。

フィクションはどうかな? ★★☆☆☆
大崎氏はやはりノンフィクションがずば抜けている
数々の奇行も含め、将棋に全てを燃焼しつくしてこの世を去った村山聖
家族も含め自分の全てをつぎ込んで敗れ去った将棋の子
これらについての氏の叙述には呼んでいて身震いする事が
ある。
しかしフィクション作品はどうかな?
他の人が言うようになんかいまひとつ流れが納得できない
同じ男として、あんな態度、行動をとれるものなのだろうか?
物悲しくも透明感に溢れたストーリー ★★★★★
ある人のblogで、
「気分が落ちているときにはお勧めできないが」
と紹介されていたので読んでみた。
確かにけして明るい話ではなく
息苦しいほど切ない物語ではあるのだが
透明感に満ちたストーリー。

コインランドリーのシーンは心に残った。
絵葉書や摘蕾のエピソードも良かった。
水割りの大好きな音が嫌いになるというのも、物悲しく感情移入しやすい。
わかれるのは相手も自分も否定することなのか。
裏切ることでしか始まらないのか。

個人的には、筆者が札幌出身ということで
雪や寒さ、都会の描き方に大して感じていたことに納得がいった。

日本語と、その曖昧さと複雑さで描かれるありきたりの風景の
なんと美しいことか。
真摯であることの神々しさ。
出逢うこと、関わることの奇跡と煩わしさ。
私たちの、持っているもの。
孤独な都会の片隅で壊れかけていく人たちが
美しい筆致で描かれている物語。