偉大なる垢抜けなさ!
★★★★★
発表当時の、ダンスビートに浮かれるか、ポストパンクに暗く屈折するかの音楽シーンにあって、
世の中の出来事にコミットメントしながら、肯定的、前向き、ひたむきといった姿勢で演奏される
この音楽は、明らかに世に逆行していました。しかしながら(だからこそ)、初めて聴いたときに
すごく衝撃を(ガツーンと)受けたのを憶えています。
いかにも80年代的なズンドコサウンドも、当時の彼等の情熱的な昂ぶりを良く表現していますし、
これにエッジの抑制の効いたギターが加わり、良いバランスを取っていると思います。
「ブラディ・サンデー」、「ニュー・イヤーズ・デイ」はもちろん大好きですが、個人的には
「ライク・ア・ソング」、「トゥ・ハーツ・ビート・アズ・ワン」等の疾走感溢れる曲が大好きで、
前者ではドラムが、後者ではベースがぐいぐい曲を引っ張って行きます。またエッジが淡々と歌う
「セコンド」も当時からなぜか好きな曲です(地味なのに)。
自分にとっての名盤のひとつであり、聴くと10代に気持ちが戻ってしまう貴重な作品です。
清新な意気
★★★★★
U2のアルバムの中では、一番好きなアルバムだ。
荒涼とした大地のキーンと張りつめた空気が音楽に封じ込められている。
武器を持たない臨戦態勢のような音楽でもある。
(アルバムジャケットの少年の表情もそんな感じ)
空気は冷たいけど、ハートはめっぽう熱い。
アルバムに全くゆるみがなくて、一つの曲のような緊密な構成だ。
ボノの、天に向かって叫ぶようなヴォーカルにも、
バンドが作り出すサウンドにも、若く清新な意気が充ちている。
エッジのギターには澄んだ空気や光を感じるし、「New Year's Day」のベースや
「Like A Song」「The Refugee」の重厚で野生的なドラミングは、
ゾクゾクッとくるほどカッコいい!
身体の中の淀んだ空気を入れ替えたいとき、凄く聴きたくなる。
僕は好きですよ
★★★★★
自分の持っているCDでしか聴いたことありませんが僕は#1Sunday Bloody Sundayの導入部のドラムの音結構好きですけどねー。
彼らはアマチュアの頃テレビジョンの曲をコピーしていたらしいですがこの時点では曲の随所にそういうDNAが感じられますよね。
はっきり言って僕はボノのふにゃふにゃした感じのヴォーカルが苦手なんですがやはり若い時は良い意味で力みと緊張感があってメリハリが効いているし余裕とは対極の強い意志が感じられて非常に良いです。
全曲名曲だと思いますが#3New Year's Day、#4Like a Song...、#5Drowning Manが個人的に好きです。
あと蛇足なんですが前述#1の1:27秒あたりのシャウトは何度聴いても「ほらいくぞ」と言っているようにしか聴こえません……
下品な空耳すみませんでした。
仕様が…
★★★★☆
やっぱりU2はWARがいいですね。
この独特の乾いた感じがたまりません。
最新リマスターで音も少し良くなり、ファンには満足のいくものになってます。もちろん★5の内容です。
しかし、個人的にはこのデラックス・エディションの仕様が気に入りませんでした。
最初は、国内盤ではお馴染みの特製BOXにプラケース2枚組CDが入ってるものだと思いましたが、実際はBOXの中も紙でできた本のような仕様になっていました。
しかも、CDが何の保護もされずに直接入れられているので、取り出す時にキズがつきやすくてとても心配です。
直輸入国内仕様なので、しょうがないことかもしれませんが、神経質な自分にとっては少々キツイ仕様でした。
Disc2の内容にあまり興味のない人は、デラックス・エディションではなく通常版をオススメします。 そちらのほうが値段も安いですしね(^^;
U2を初めて聞いたのがNew Year’s Dayでした。
★★★★★
発売当時は、レコード(輸入盤)を買って聞いていました。Sunday Bloody SundayからSecondsへの流れが良く。New Year's Dayが特に好きでTwo Hearts Beat As Oneも勢いがあって、ラストの"40"が妙に印象に残っています。時々無性に聞きたくなるアルバムです。完成度では後の作品の方が高いかもしれませんが、どうしてもU2となればこれを聞きたくなります。Bonus CDに収録されているVersionは、そういうのがあったなと思い出す程度のものですが、輸入盤でこの値段であれば、付いているほうがうれしいかな。あまり聞かないかもしれないけど。