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ビカミング・ジェイン・オースティン

価格: ¥3,456
カテゴリ: 単行本
ブランド: キネマ旬報社
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読ませる伝記 ★★★★★
普段、伝記とかってほとんど読まないのですが、
ロマンス小説の大家、ジェインの伝記、しかも映画の原作ということで
手に取りました。
映画になるような起伏はないのですが、
なぜか、止まらなくなる面白さでした。
けっこう、あの時代でも、結婚しない女性もいたんだなとか、
リアルな生活がわかったりして、よかったです。
「自律」した女性の道を求めて ★★★★★
タイトルが「ビカミング・ジェイン・オースティン」となっているように、この本は少女ジェインが作家ジェイン・オースティンになってゆく過程を、書簡「ジェイン・オースティンの手紙」などを中心に数々の資料を駆使して説き明かして行く評伝です。

私自身は、オースティンの小説をまだ半分しか読んでいないので、この本に書かれていることについて論評出来るほどの知識はないのですが、少なくとも今まで読んだ3冊の小説についてもより「深さ」を与えられた様な気がし、もう一度読み直さなければと思わせるに十分な説得力があります。もちろん、これから読もうとしている残り3冊の小説にしても、その書かれた背景が良く解ったし、そこに言外に込められている作者の思いと言うものも、なるほどと納得できる内容でした。

作品は、彼女の高祖父の理不尽な遺書の内容から始まり、伯父の遺書の問題を大きく捉えています。
そうした金銭的な要素が、作者を「小説家」としての道に進ませる大きな要因となっているとしています。
それは、女性としての作者が「キャリア」を積んで「自立」することに他なりません。
40代の前半で亡くなった作者が目指したものは、結婚して男性の庇護の中に入らずとも独立して生きてゆく女性になることだったのでしょう。
トム・ルフロイとの若き日の恋に殉じて、独身を通し最後まで「自律」の道を求めた女性と言うと、ちょっと言い過ぎかもしれませんが・・・。
読ませる伝記 ★★★★★
普段、伝記とかってほとんど読まないのですが、
ロマンス小説の大家、ジェインの伝記、しかも映画の原作ということで
手に取りました。
映画になるような起伏はないのですが、
なぜか、止まらなくなる面白さでした。
けっこう、あの時代でも、結婚しない女性もいたんだなとか、
リアルな生活がわかったりして、よかったです。
「自律」した女性の道を求めて ★★★★★
タイトルが「ビカミング・ジェイン・オースティン」となっているように、この本は少女ジェインが作家ジェイン・オースティンになってゆく過程を、書簡「ジェイン・オースティンの手紙」などを中心に数々の資料を駆使して説き明かして行く評伝です。

私自身は、オースティンの小説をまだ半分しか読んでいないので、この本に書かれていることについて論評出来るほどの知識はないのですが、少なくとも今まで読んだ3冊の小説についてもより「深さ」を与えられた様な気がし、もう一度読み直さなければと思わせるに十分な説得力があります。もちろん、これから読もうとしている残り3冊の小説にしても、その書かれた背景が良く解ったし、そこに言外に込められている作者の思いと言うものも、なるほどと納得できる内容でした。

作品は、彼女の高祖父の理不尽な遺書の内容から始まり、伯父の遺書の問題を大きく捉えています。
そうした金銭的な要素が、作者を「小説家」としての道に進ませる大きな要因となっているとしています。
それは、女性としての作者が「キャリア」を積んで「自立」することに他なりません。
40代の前半で亡くなった作者が目指したものは、結婚して男性の庇護の中に入らずとも独立して生きてゆく女性になることだったのでしょう。
トム・ルフロイとの若き日の恋に殉じて、独身を通し最後まで「自律」の道を求めた女性と言うと、ちょっと言い過ぎかもしれませんが・・・。