最後まで、走る。
★★★★★
船和学院の攻撃は強力すぎた。前の巻だけでも三点取られたのに、さらに点を取られていく市立蘭山高校。
ハーフタイム、あることで活気を取り戻す市蘭。
(ボケがぁ……ルール知らねえのか?)
((((((((ゴールラインを割るまで得点じゃねえんだよ!!))))))))
――それでも、勝てない。
「(ゲラゲラ)なんだ? アイツら」
「ボール追いかけた勢いでゴールに突っ込んでいるぞ!!」
「あれも一人一点にカウントしてくれたらおもしれーのにな」
監督黒木が始めに諦め、脇坂、広能と続く。
成田の怒りが飛ぶ直前、百瀬が言った。
百「脇坂。広能。走ろう」
脇「もう……負けは決定的なんだろう!?」
百「ああ」
成「コっ、コーイチさん!!」
広「……っ、廃部なんスね……!?」
百「そうだな」
脇「だったら続けても意味ねえだろ!? 何のために走るんだよ?」
そして、百瀬は言った。
……その言葉が、市蘭イレブンに鞭打った。
……百瀬の言葉と144ページの見開きが、泣けました。
よくある漫画だと、ここから逆転している展開なのに、ここまで容赦なく現実を叩きつける。
古谷野先生、あなたは……いえ、陳腐すぎるので、書きません。
もう意味のない覚悟。それを固め、点を狙う市蘭イレブン。
今更とは思わない。全力を出して闘うことを誓う船和学院。
ついに、市蘭最後の攻撃が始まる!!
台無しな追記:今回はさすがになし。ハーフタイムのあれは、さすがに笑えません。