☆つなぎのような曲をCUTして聞いてみると!☆
★★★★☆
アーティストの意に反する事かもしれませんが M−1、5、7、14といったつなぎのような短いインスト曲をとりあえず、Cutして
聞いて見てください、ぼやけていたアルバムとしての性格が見えやすくなります、そして結論はとても切なくて素晴らしい作品です、
ケイトブッシュの「ドリーミング」や「魔物語」を彷彿とさせる、カラフルでエキセントリックな楽曲群が
耳に飛び込んできます、
そして、このアルバムのタイトル 「gobbledygook」とは、訳の解らない物、と言う意味なのですが、
先に・Cutした4曲を元の位置に戻して見て下さい、アウトラインがぼやけてまさに「gobbledygook」!
このぼやけた何かがパワフルさを打ち消して、独特の陶酔感を、生み出している、(結構怖いアルバムかも知れません)
美しいけど痛い、オブラートに包まれながらも、すごく力強いアルバムだ、
そして究極のコンセプトアルバムだと、自分は思いたい。
PS、まさに美は乱調にあり!
役に立たないけど…
★★★★★
このタイトルは意味のないもの、ガラクタ?というらしいが、真に『芸術』とは実益とは無関係であるはずだ。いや、いかに現実から離れ、作品世界へ没入出来るか、または現実と徹底的に向き合い抗う事が出来るか…その捉えは各々だろう。ピカピカの世界はその浮遊感、現実と作品世界との距離関係の面で非常に意欲的な作品だ。つまり彼女は意味のないものを意識的に=芸術作品を創ろうとしている。理論的に解してるのか分かりませんが、邦楽も捨てたもんじゃない、むしろ良質な作品がいっぱいある事に気付かされた一枚です。
シングル曲が素晴らしいだけに、他が惜しい!!
★★★☆☆
1stアルバムに比べて、
個々の曲の主張が強く感じられる。
曲によっては好き嫌いが分かれそう。
構成も「微熱」と「桜」が連続してるのとか、
まとまり感が薄れているのが残念。
以下、個人的な感想。
「ギミーシェルター」
曲は勢いがあって良いのに、
歌詞に上品さが欠けている気がしました。
「キャラメル」
エジプシャンなアレンジと不協和音がカギ。
面白いけど、何度も味わいたくなるような甘さが足りない印象。
「OCTOPUS THEATER」
リフレインと韻がアクセントに。オススメ!
「ピカピカ」
意図的な音の遅れと不協和音がポイント。
サウンド面は「ひまわり」をやや連想させる。
コーラスとサビのリフレインが良い。
「ブレインシュガー」
2分のインストながら、
ケミカルブラザーズのテクノリミックスっぽくてカッコ良い。オススメ!
「月の缶」
サウンドは面白いがシングルカットの方が良い。
「FRAGILE」
長めの曲で良くスルーされるが、
ストリングス系のサウンドは丁寧で、歌詞にも随所に才能が光る。
ジワジワと盛り上がるバラード。隠れた名曲。オススメ!
「ドライブしようよ」
小休止的な控えめサウンド。
タイトルからして、もっと盛り上げても良かったかな。
「微熱」
びっくりするくらい素晴らしい。シングルと同バージョン。
和を意識させるサウンド。一度終わりかけてまた始まる構成も凄く良い。オススメ!
「桜」
単品で十分なくらい重厚な川本サウンド。
早口の歌詞。リフレイン。文句なしに良い。オススメ!
「TOKYO EXPLOSION JP」
ラブ&ルナのような騒がしさ担当。なかなか良い。
「雨に唄えば」
サビの歌詞が面白い。
ただ曲調がギミーシェルターをスローにしたような感じで、似てるかなぁ。
最高のアルバム
★★★★★
川本真琴さんのアルバムは1st この2ndと共に
真のアーティストの作品と呼べるものだと思う。
初期の頃のインタビューで元々はピアノが得意で
ギターはほとんど弾いた事もなかったのに
愛の才能はギターで弾いた方がかっこいいからという理由と
家にピアノがない という理由で
わざわざギターを猛練習して作曲をしていたらしいです。
ピアノが買えたら ピアノの曲を作ろうかなと言っていたので
2ndアルバムからピアノ曲が増えたのはそういう事情も多分に含まれてると思います。
1stアルバムと2ndアルバムは全然違うという意見もありますが
僕には同じルーツが多分に含まれてると感じます 何もブレはないです。
1stよりさらに成長している姿を感じれます。
アルバムとシングル曲 どれも全てが素晴らしいです。
ライブで雨に唄えばやギミーシェルター 月の缶 キャラメル TOKYO EXPROTION jp
を聞きましたが 素晴らしいなんてものじゃないです。
表現性 感性 歌唱力 全てがずば抜けているアーティストです。
中学生だった当時はピカピカの良さが余り分かりませんでしたが
今聞けばなんて素晴らしい曲なんだろうと 素直に思えます。
要するにアーティスト川本真琴の感性についていけてなかったんだと思います。
今まで聞いてきたどのアルバムの中でも最高のアルバムとだけは言えます。
自分の声で自分の感じた心を表現する事ができる 真のアーティストの作品です。
面白い!
★★★★★
聞きにくいといったようなほかの方のレビューがありますが、自分としては全体に非常に聞きごたえのある楽しいアルバムでした。あまり音楽のことには詳しくありませんが、例えばビートルズがアルバム「ラバー・ソウル」の発表から、それまでとは大きく変わっていったのと同じような印象を受けます。次に何が出てくるのかまったく予想がつかず、わくわくさせられます。で、曲が流れ始めると、「おお、そう来たか〜」みたいな感じですね。歌い方も1枚目の「川本真琴」の時と比べてずいぶん練れてきています。
アルバムとして一つのまとまった流れを作りにいっている感じはありますので、シングルとして出した曲をセールスのことなども考慮してアルバムに入れなければならない事情などもあるのでしょうが、「この曲をアルバムのどこに入れるかはむずかしかったろうな」と思わせるところはありますね。
それもまた彼女と彼女をとりまく環境が変化していく為の一つの過程なのでしょう。